広島電鉄は3月20日、プレスリリースにてにて4月2日にダイヤ改正を行うと公表した( 4/2(月) 市内線および宮島線のダイヤ改正について )。今回はこれについて見ていく。
2018年3月17日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!
1. 3号線、終日広島港乗り入れへ
今回の2018年4月2日広島電鉄ダイヤ改正では、3号線の終日広島港乗り入れが実現する。
ダイヤ改正前のの3号線の広島港発着の終電は、曜日にかかわらず広電西広島(己斐)発広島港行きが9時09分発、広島港発広電西広島(己斐)行きが9時42分発であったが、今回のダイヤ改正で宇品二丁目発着の多くの列車が広島港発着に延長されたことにより、広島港乗り入れが終日に広がることで、広電西広島(己斐)発広島港行きが21時09分発、広島港発広電西広島(己斐)行きが22時15分発に大幅に繰り下がることとなった。
一方、運転区間が延長するため、昼間は現在平均11分間隔から15分間隔へと延び、輸送力が26.7%低下することとなった。また平日夕ラッシュ時は平均10分間隔から平均15分間隔へと延び、輸送力が33.3%低下することとなった。これは、宇品二丁目発着から広島港発着に延びたことで、運用数をできるだけ増やさないようにするためであるものと思われる。
一方初電は、広島港発5時28分、広電西広島発5時51分のまま維持されることとなった。
2. 1号線でも終電繰り下げへ
また今回の2018年4月2日広島電鉄ダイヤ改正では、1号線で終電が繰り下がる。
これまで広島港から広電本社前行き終電は全日で広島港23時09分発であったが、今回のダイヤ改正で23時14分発に5分繰り下がることとなった。
3. 2号線宮島線でも増発
また今回の2018年4月2日広島電鉄ダイヤ改正では、2号線・宮島線でも増発を実施する。
増発されるのは、平日8時29分発広電西広島発広電宮島口行きで、宮島線内のみの運転となる。宮島線内では前後の列車間隔が10分空いているところに挿入されることとなったため、五日市(佐伯区)方面への通勤利用に利便性が向上することとなった。
4. 結び
今回の2018年4月2日広島電鉄ダイヤ改正では、路面電車の市内線・普通鉄道の宮島線共に少しずつながら調整が行われ、利便性はやや向上したように思う。
広島市内では市の取り組みとして2017年11月1日より広島市中心部(紙屋町、八丁堀、市役所)及びJR駅(広島、新白島、横川、西広島)でのバスの利用を160円~250円の運賃変動制から広電路面電車と同じ180円均一に改定したことにより、定期外利用では白島線を除きバスと路面電車が遜色なくなってきているほか、広島駅~八丁堀・紙屋町へは所要時間と経路的に完全にバス優位となっている。
今後バスと路面電車がどののような関係になるのか見どころであるが、広島電鉄がどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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