広島電鉄は2022年3月8日、プレスリリースにてにて3月28日にダイヤ改正を行うと公表した( 3/28(月) 市内線及び宮島線のダイヤ改正を実施します )。今回はこれについて見ていく。
1. 単車を朝に減便へ
今回の2022年3月28日広島電鉄ダイヤ改正では、2020年11月16日広島電鉄ダイヤ改正以来約1年4か月ぶりにダイヤ改正を行う。
今回のダイヤ改正では、3号線で平日朝に減便を図る。3号線は広電西広島発6時台が始発が5本、7時台は始発が7本、8時台と9時台はそれぞれ始発を6本設定していたが、各毎時2本ずつ計8本減便し6時台は3本、7時台は5本、8時台及び9時台は4本の運転となる。
救済として宮島線からの市役所方面広電前行き連接車を6本から10本に増発する。しめて4本減便とはなるが、単車から連接車に置き換わるため輸送力は概ね保たれる。この減便により単車を2運用削減する見込みだ。
ただこの広電前行きは広島駅行きからの付け替えのため、平日朝ラッシュ時の宮島線からの広島駅行きが約5~7分間隔から約8分間隔に広がることとなった。もっとも広島市の中心地紙屋町へのアクセスは確保しているが、少なくとも宮島線沿線から広島駅への利用はJR西日本山陽本線に譲るようだ。
2. 宮島線で増発と運転時間拡大で12年5か月ぶりの運転系統運転再開へ!
今回の2022年3月28日広島電鉄ダイヤ改正では、宮島線で増発と運転時間拡大を図る。
まずは平日夕ラッシュ時。3号線広島港17時08分発広電西広島行き単車を1本廃止する救済として、広電西広島18時05分発広電宮島口行き連接車を広電本社前17時28分発広電宮島口行きに延長する。これにより平日夕方の紙屋町からの宮島線直通列車が1本増えることとなった。
また広電本社前始発の広電宮島口行きは2009年10月26日広島電鉄ダイヤ改正で廃止となっていたが、今回のダイヤ改正で12年5か月ぶりの復活を遂げることとなった。
また2号線・宮島線では広島駅発広電宮島口行きを19時台に1本増発する。
さらに今回の広島電鉄ダイヤ改正では、終電の変更を行い利便性を向上する。
まずは下りの西行き。2号線の最終は広島駅22時59分発広電宮島口行きだが、今回のダイヤ改正で広電宮島口行きの最終は広島駅22時34分発に25分繰り上げる。ただしその後広島駅22時54分発広電廿日市行きと広島駅23時11分発広電廿日市行き最終を設定するため、2号線のほとんどの利用を占める広電廿日市までの最終は12分繰り下がることとなった。
またこの終電繰り下げにより23時台の広島駅から広島市中心部である八丁堀・紙屋町への広島交通深夜バス以外の交通機関を確保することにもなった。
このほか運用繰りの影響で広電宮島口から広島駅への最終列車は広電宮島口21時52分発から22時03分発に11分繰り下がった一方、広電宮島口から広電西広島への最終は22時45分発から22時30分発に15分繰り上がることとなった。
3. 9号線(白島線)で昼間の減便へ
今回の2022年3月28日広島電鉄ダイヤ改正では、9号線(白島線)で減便を図る。
9号線(白島線)では終日に渡り8分間隔(毎時7.5本)で運転していたが、今回のダイヤ改正で平日朝は9分間隔に減便し輸送力を11.1%減少するほか、昼や夜間は10分間隔に減便し輸送力を20.0%減便することとした。
このほか1号線では広島港5時59分発広島駅行き初列車を日赤病院前6時17分発広島駅行きに短縮する。これにより1号線の直通の初列車は広島港→日赤病院前間で19分繰り下がるのだが、並行する3号線や広島港から広島駅に向かう5号線は5時50分にはすでに動いているので大きな影響はなさそうだ。
4. 結び
今回の2022年3月28日広島電鉄ダイヤ改正では、朝を中心に減便を図り単車運用を中心に削減することとなった。
今後広島電鉄でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。
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