広島電鉄は2022年9月22日、プレスリリースにて10月3日に市内電車1号線・5号線でダイヤ改正を行うと公表した( 10/3(月) 電車1・5号線のダイヤ改正を実施します )。今回はこれについて見ていく。
1. 5号線で平日朝に減便へ
今回の2022年10月3日広島電鉄ダイヤ改正では、2022年3月28日広島電鉄ダイヤ改正以来約6か月ぶりに市内電車でダイヤ改正を行う。
今回のダイヤ改正では市内電車1号線・5号線でダイヤ改正を行う。
今回のダイヤ改正では広島駅8時台発を7分間隔から8分間隔に広げるため、広島駅8時18分発広島港行きおよび広島駅8時59分発広島港行きを廃止する。救済として広島駅8時33分発宇品二丁目行きを広島駅8時34分発広島港行きに延長する。
このほか運用繰りの関係で広島港8時23分発広島駅行きを減便する。
また広島港5時35分発広島駅行き初電を全区間で1分繰り上げ、広島港5時34分発広島駅行きとする。
これにより5系統で余剰となった単車1運用を1系統に移し、連接車運用1運用を置き換えることとした。
なお広島電鉄ではダイヤ改正の翌月2022年11月1日に市内電車で運賃改定を行い、普通運賃を190円(PASPY180円)から220円(PASPY200円)に15.8%値上げする(なおPASPYの場合は11.1%の値上げ)。これは市内電車周辺の広島電鉄バスを含むバス各社でも一斉に値上げを図るものだが、220円となると東京都区内のバス均一運賃上限と同額であり京都市営バスの230円ともいい勝負になるほどの運賃となる。もうほぼほぼ都市内交通機関ギリギリの水準の値上げと言えるが、この値上げで車両更新や広島駅停留場線路付け替えなどによる合理化で持続可能な鉄道として維持できるのだろうか。
2. 結び
今回の2022年10月3日広島電鉄ダイヤ改正では、5号線で平日朝に減便を図ることとなったほか、余剰となった単車を1号線に移すことにより連接車のうち老朽化した1本を運用離脱させることとした。
2022年11月1日から路面電車の運賃を190円から220円に引き上げる中、広島電鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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