港鉄MTRは2019年4月22日、プレスリリースにて4月22日に地下鉄観塘線、荃湾線、港島線でダイヤ改正を行うと公表した( 非繁忙時段加密班次,方便多一些 )。今回はこれについて見ていく。
1. 地下鉄各線で大きく増発へ
今回の2019年4月22日港鉄MTRダイヤ改正では、2018年4月23日ダイヤ改正及び2018年4月28日ダイヤ改正以来約1年ぶりに地下鉄観塘線、荃湾線、港島線でダイヤ改正を実施した。
ただ今回のダイヤ改正は小規模なものとなっており、全線合わせても金曜日・土曜日・日曜日のみの変更となっており、月曜日〜木曜日はダイヤ改正が行われていない。
2. 地下鉄観塘線で日曜休日昼間に増発へ
まずは九龍半島東部を結ぶ地下鉄観塘線。土曜日は午前11時台に1往復増発し、何文田〜調景嶺間は2分30秒間隔から2分25秒間隔に短縮し、輸送力が3.4%増加した。
また日曜・祝日は昼間に増発が実施されている。始発駅基準で午前9時から午後2時までと午後5時から午後7時まで何文田〜調景嶺間は2分45秒間隔であったが、今回のダイヤ改正で16往復増発することで2分30秒間隔に短縮し、輸送力が10.0%増加した。
なお黄埔〜何文田間は単線のため、今回ダイヤ改正が行われた時間帯を含む多くの時間帯で運転本数が半減している。ただ、2本に1本は黄埔発着となっていることから、輸送力は増加しているということに変わりはない。
3. 地下鉄荃湾線でも日曜休日に増発へ
次に香港島と九龍半島西部を結ぶ地下鉄荃湾線。日曜休日の始発駅午前9時から正午まで全線で2分45秒間隔で運転していたが、今回のダイヤ改正で全線で7往復増発したことで2分30秒間隔に短縮し、輸送力が10.0%増加した。
これは、地下鉄観塘線と旺角で対面乗り換えでき、かつ香港島へ向かう旅客が乗り換えるため、運転間隔を合わせ積み残しがないように、混雑が均等になるようにしているのではないだろうか。
4. 地下鉄各線で大きく増発へ
最後に香港島内を東西に結ぶ港島線。金曜日は始発駅基準正午〜午後4時40分まで3分33秒間隔であったが、今回のダイヤ改正で全線で4往復増発し3分23秒間隔に短縮し、輸送力は4.9%増加した。
また日曜休日は、始発駅基準午後1時から午後5時までは3分33秒間隔で運転していたが、今回のダイヤ改正より全線で10往復増発し3分05秒間隔で運転することとなり、輸送力が15.1%増加した。
また日曜休日の始発駅基準午後5時から午後7時まで3分05秒間隔であったが、今回のダイヤ改正で全線で5往復増発したことにより2分45秒間隔に短縮し、輸送力が12.1%増加した。
5. 結び
今回の2019年4月22日港鉄MTRダイヤ改正では、日曜休日の昼間を中心に地下鉄主要3線で増発が行われることとなった。
今後2021年には東鉄線がビクトリアハーバーを超え、香港島の金鐘まで乗り入れることにより、地下鉄荃湾線利用者が流れる可能性がありそうだ。
今後港鉄MTRでどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守って行きたい。
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