一畑電車は2021年9月9日、プレスリリースにて10月1日にダイヤ改正を行うと公表した( 令和3年10月1日(金)ダイヤ改正の実施について )。今回はこれについて見ていく。
1. 新車導入により4年ぶりのダイヤ改正へ!
今回2021年10月1日一畑電車ダイヤ改正では、2017年4月1日一畑電車ダイヤ改正以来約3年6か月ぶりにダイヤ改正を行う。
今回のダイヤ改正では、全日にて増発を図る。ただ曜日ごとに大きくダイヤ設定を変えているため、今回のダイヤ改正でも増発内容は平日と土休日で大きく異なっている。
それでは今回のダイヤ改正で一畑電車でどのようにダイヤ改正を行うのか、見ていこう。
2. 平日夕ラッシュ時の増発へ!
今回2021年10月1日一畑電車ダイヤ改正では、平日夕ラッシュ時に増発を行う。
松江しんじ湖温泉18時06分発電鉄出雲市行き及び川跡18時57分発出雲大社前行きを増発した。また運用繰りの関係で電鉄出雲市18時02分発松江しんじ湖温泉行き及び出雲大社前18時26分発川跡行きを増発した。ただ電鉄出雲市21時19分発松江しんじ湖温泉行きを電鉄出雲市21時23分発雲州平田行きに短縮している。
これにより北松江線は松江しんじ湖温泉→電鉄出雲市間及び電鉄出雲市→雲州平田間で各1本、大社線川跡~出雲大社前間で1往復2本の合計4本を増発し、運転本数は98本から102本に増える。
3. 土休日に電鉄出雲市~出雲大社前間直通運転列車増発へ!
今回2021年10月1日一畑電車ダイヤ改正では、電鉄出雲市~出雲大社前間の直通列車の増発を行う。
土休日の一畑電車は出雲大社前~松江しんじ湖温泉間及び川跡~電鉄出雲市間の運転に大きく分かれるが、1往復だけ電鉄出雲市~川跡スイッチバック~出雲大社前間の料金不要の特急を運転している。今回のダイヤ改正ではこの特急を1往復から4往復半に大増発し、土休日昼間に概ね2時間に1本程度運転することとなった。
このほか出雲大社前15時35分発急行出雲大社号松江しんじ湖温泉行きは普通列車に格下げすることとなった。前回の2017年4月1日一畑電車ダイヤ改正で松江しんじ湖温泉発出雲大社前行き急行出雲大社号が廃止になっていることから2回連続での削減になったが、そもそも1往復しか運転がなかったため今回のダイヤ改正で急行出雲大社号が全廃止することとなった。
これにより土休日は85本から94本に増発するとしている。スイッチバック列車は川跡で列車番号を変えることから、2列車分増発したことにしているようだ。
4. 全線で終電繰り上げへ
今回2021年10月1日一畑電車ダイヤ改正では、終電繰り上げも行う。
平日は概ね終電を上下ともに全線で20分繰り上げることから、松江しんじ湖温泉22時30分発電鉄出雲市行き最終は松江しんじ湖温泉22時10分発に繰り上がる。
近年鳥取県内・島根県内ではJR西日本が各線で終電を繰り上げているが、いずれも最終列車の減便のみで終前列車の時刻の繰り下げを行っていないため1時間程度繰りあることが多い。そんな中一畑電車では20分の繰り上げで済んでいると思えばJR西日本よりかは良心的と言ってもいいのではないだろうか。
ただ土休日は全線で終電を廃止することにより、松江しんじ湖温泉からの最終が21時54分発から20時59分発に繰り上げるなど全線において55分終電を繰り上げる。さすがに松江しんじ湖温泉21時前に終電を締め切る、22時台に一切列車の運転を行わないとなると繰り上げすぎな気もするが。
なお一畑電車では2024年~2025年に元京王5000系の2100系と5000系2両編成5本を新型車両7000系1両編成4本で置き換える予定だ。1本減るものの減車に伴い緻密な需要調査をしており、電鉄出雲市7時17分発特急スーパーライナー松江しんじ湖温泉行きを本来2両のところ着席しやすくするために3両または4両で運転しているものを2両に減車して対応するようだ。もっともこのご時世で需要は減っているから問題はなかろう。
5. 結び
今回2021年10月1日一畑電車ダイヤ改正では、全日に渡り増発を図ることとなった。
今後車両更新を行う一畑電車でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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