中央線315系に統一で最高速度引き上げか! JR東海中央線ダイヤ改正予測(2024年3月予定)

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中央線315系に統一で最高速度引き上げか! JR東海中央線ダイヤ改正予測(2024年3月予定)

JR東海は2020年1月22日、プレスリリースにて2021年度から2025年度にかけて新型車両315系を投入することとした( 在来線通勤型電車の新製について )。今回はこれから、315系8両編成が投入完了予定の2024年3月JR東海中央線のダイヤ改正について予測していく。

1. 中央線名古屋口、通勤電車が315系8両編成に統一へ!

今回の2024年3月JR東海中央線ダイヤ改正では、中央線名古屋~中津川間の快速・普通電車をすべて315系8両編成での運転とする。

JR東海では新型通勤電車315系8両編成・4両編成を順次投入している。すべての車両を投入し終えるのは2025年度だが、8両編成は2023年度までに全23本の投入を終える見込みだ。つまり、2024年3月ダイヤ改正までに中央線名古屋~中津川間の快速・普通は全列車315系8両編成による運転に統一する見込みだ。

2022年3月12日ダイヤ改正以降、名古屋~中津川間の快速・普通列車は全列車8両編成での運転となり、315系8両固定編成と211系4両+4両、211系3両+3両+313系2両の3種類が胸痛運用となっている。このうち211系3両編成と313系2両編成は2023年3月18日ダイヤ改正で中央線名古屋~中津川間からが撤退している。




ただ、従来の211系は最高速度110km/hだったのに対し、新型車両315系は120km/h運転ができるのである。もっとも設計最高速度はかつて中央線を走行していた着席保障列車「セントラルライナー」と同様130km/h運転が可能だが、ロングシートの315系では「セントラルライナー」を復活することはないだろう。ただ2023年現在でも中央西線特急「しなの」が130km/h運転を行っているため、設備上120km/h運転を行うことはできる。

そうなると、315系8両編成によって統一する2024年3月JR東海ダイヤ改正では中央線快速・普通の運転速度を110km/hから120km/hに引き上げ所要時間を短縮するのではないだろうか

ではもし今回の2024年3月JR東海ダイヤ改正で中央線快速・普通の最高運転速度を110km/hから120km/hに引き上げると、どの程度の所要時間短縮効果が見込めるのだろうか。

普通列車は各駅に停車するため所要時間短縮効果が小さいが、通過駅のある快速であれば名古屋~多治見間で3分程度短縮してもおかしくはない。オールロングシートの新型車両315系8両固定編成の投入により普通列車のクロスシートは名古屋~中津川間でなくなるとはいえ、所要時間を短縮したら特急「しなの」の利用者が減りそうな気はするが。




2. 今回の中央線最高速度引き上げは、日本最後の通勤電車運転速度引き上げか?

2024年3月ダイヤ改正では、JR東海中央線のみなならずJR西日本湖西線でも普通電車の最高運転速度引き上げ・所要時間短縮の見込みがある

通勤電車の最高速度引き上げは電車の性能向上とともに図られJR・私鉄問わず1990年代は盛んに行っていたが、新性能電車がそろいつつあるために近年では通勤電車の最高速度引き上げは少なくなっており、私鉄は2010年3月14日阪急京都線ダイヤ改正での最高速度110km/hから115km/hへの引き上げ、JR東日本でも2013年3月16日ダイヤ改正での中央線快速の最高速度を95km/hから100km/hに引き上げたきりで、10年越しにJR西日本奈良線で2022年~2023年にかけ複線化に合わせ最高速度を95km/hから110km/hに引き上げたくらいである。

むしろ近年では普通電車の最高速度を引き下げる傾向にあり、京急電鉄では2022年11月26日ダイヤ改正で快特のうち昼間の半分を特急に格下げすることで120km/h運転を行う列車数を削減しているほか、JR東日本山手線ではワンマン化・自動運転化に合わせ起動加速度を引上げた分最高速度を引き下げる計画がある(このため各駅間所要時間は変えない)。これは運転速度が速いと線路が摩耗しやすくなるため、保守点検に費やす費用がかさんでしまうためである。近年燃料費高騰や人件費高騰の中運賃の値上げを国土交通省への認可を行わないとできない鉄道各社では、最高速度を引き下げ保守管理を減らすことで通勤電車の輸送を確保しているのである。

そう考えると、今回の2024年3月JR東海中央線ダイヤ改正およびJR西日本湖西線ダイヤ改正が普通電車の最高速度を引き上げる日本最後のダイヤ改正となってもおかしくはないのではないか




3. 関西本線で315系ワンマン運転へ!

また新型車両315系は4両編成も2023年度内に10本投入するとしている。このためすでに関西線に投入している2本と合わせて計12本となる。

関西線では2022年3月12日JR東海ダイヤ改正で1往復だけ残っていた5両運用を廃止、快速・普通は4両または2両のみの運転となった。これにより315系4両編成12本の投入で関西線のすべての電車の置き換えが可能となる見込みだ。これにより関西線では終日にわたり4両編成によるワンマン運転を行えるようになる。

今回の2024年3月JR東海ダイヤ改正では、関西本線の名古屋発着電車の315系置き換えも進みそうだ。


4. 結び

今回の2024年3月JR東海中央線ダイヤ改正では、中央線名古屋~中津川間の快速・普通電車がすべて新型車両315系8両編成での運転となり、最高速度引き上げによる所要時間短縮が見込まれる。

今後315系とドア位置を合わせた中央線特急「しなの」用新型車両385系の投入を2026年以降に行う中、今後JR東海中央線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。

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