JR東日本は2024年10月18日、プレスリリースにて2024年12月~2025年2月に運転する冬の臨時列車を公表した。今回はこれから2025年以降のJR東日本東京近郊特急列車ダイヤ改正について予測していく。
1. 交直流車両E653系を高崎線特急に投入へ!
今回の2024年12月~2025年2月JR東日本冬の臨時列車運転では、高崎線特急「草津・四万」を臨時増発するほか臨時特急「水上」を運転する。
高崎線特急「草津・四万」は定期列車はE257系5両編成で運転し、臨時増発列車2往復もE257系5両編成で運転してきた。が、内房線特急「新宿さざなみ」から255系9両編成が引退、E257系5両編成で置き換えたために特急「草津・四万」の臨時列車3往復目に用意していたE257系を房総特急に運用せざるを得なくなった。
そこで2023年12月より651系からE653系に運用が置き換わっていた運転区間が大きく重複する特急「水上」同様、特急臨時列車のうち1往復をE653系7両編成に変更することとしたのである。
今回E653系7両編成で運転する高崎線特急は、上野12時21分発特急「水上」水上行き、水上10時32分発特急「水上」上野行き、上野9時05分発特急「草津・四万61号」長野原草津口行き、長野原草津口12時05分発特急「草津・四万62号」上野行きとなっている。ともに運転日はかぶっていないため1運用で両列車を設定できる。
2. 今後定期列車への投入もあるのか
では今回特急「草津・四万」に進出したE653系7両編成であるが、今後拡大や定期列車へに投入はあるだろうか。
そもそも特急「草津・四万」の定期列車にはE257系5両編成を使用している。それより前に使用していた185系6両編成と比べると居住性は改善したが座席定員が減ったため多客期の臨時列車設定が増えている。
また特急「鎌倉」も2024年3月16日にE257系5両編成からE653系7両編成に変更、輸送力を増強している。
これは185系や255系廃車に伴うE257系の房総特急集中化に伴いE257系5両編成が受け持っていた特急列車運用を特急「いなほ」用に使用していたE653系7両編成を東京近郊に戻すことによって実現している。
ただ房総特急「さざなみ」「わかしお」では255系9両やE257系10両からE257系5両への減車で車両が足りていない。そう考えるとさらに653系7両編成を東京近郊に戻して増車を図る可能性がある。
これまでのE653系7両編成の車両捻出は、E653系4両編成で運転している特急「しらゆき」を減便、減便分を特急「いなほ」運用に置き換え一部の特急「いなほ」をE653系7両から4両に減車することでE653系7両編成の運用を削減、東京近郊に戻している。
そう考えると今後信越本線特急「しらゆき」の減便・廃止をつかってE653系7両編成を東京近郊に戻し、東京近郊特急列車の輸送力を確保しにかかるのではないか。
もし定期列車もE653系で置き換えるとなると、まず考えられるのは高崎線特急「草津・四万」「あかぎ」の置き換えである。かつて651系7両辺編成を使用していたことからも旧常磐線特急つながりで運用する可能性がある。
あと考えられるのは輸送力的に5両から7両への増車がちょうどいい房総特急「さざなみ」「わかしお」だが、おそらく特急「草津・四万」「あかぎ」で置き換わったE257系5両編成を房総特急に転属して増発または10両への増車を図るのではないだろうか。
8. 結び
今回の2024年12月~2025年2月JR東日本冬の臨時列車運転では、高崎線特急「草津・四万」「水上」にE653系7両編成を投入し湯増力を増強することとなった。
今後JR東日本でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:冬の臨時列車の運転について – JR東日本
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