JR東日本秋田支社は1月26日、プレスリリースにて秋田港クルーズ列車を運転すると公表した( 4月から秋田港クルーズ列車を運行します )。またJR東日本秋田支社は2月23日、プレスリリースにて秋田港クルーズ列車で使用する列車について公表した( 秋田港クルーズ列車運行に伴い専用車両による運行を開始します )。またJR東日本秋田支社は4月5日、プレスリリースにて秋田港クルーズ列車の4月18日ダイヤを公表した( 秋田港クルーズ列車運行開始について )。今回はこれらについて見ていく。
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1. 秋田港クルーズ列車の登場
今回の2018年JR東日本秋田支社臨時列車運転では、通常旅客営業が行われない秋田駅~秋田港駅間8.9kmで臨時列車が運転される。
運転はJR東日本が実施するが、秋田~土崎間はJR東日本の第一種鉄道事業区間なのに対し土崎~秋田港間はJR貨物の所有する路線のためJR東日本が第二種鉄道事業として認可を受け運転することとしている。これはかつてJR東海で実施されていた東海道貨物線を利用したナゴヤ球場正門前駅~名古屋駅間臨時列車運転にも似ているが、JR東海のものは一般旅客が運賃を支払って利用できたのに対し、今回設定される秋田港臨時列車はあくまで秋田港を発着するクルーズ船の入港に合わせて運転され、クルーズ船利用の団体ツアーに申し込まなければ乗車できない。また、途中駅の秋田県内鉄道駅乗車客数2位の土崎は通過となる。
今年2018年より秋田港クルーズ列車の本格運転が始まるが、これは2017年8月のクルーズ船からの輸送をキハ40系普通車を利用した臨時団体輸送列車を運転したことが始まりであり、今後も継続して設置することになったものである。これに伴い秋田港駅にホームを設置することとなり、1面1線の4両対応ホームを設置することとなった。
2. 運転日とダイヤはどうなる
2018年より本格運転される秋田港クルーズ列車の運転日は秋田港にクルーズ船が入港するのは2018年内は24日としているが、運転されるのはうち12日間で、その他イベントで2日間運転され合計14日間運転される。運転されるのは1日1~12本で、日によって運転日が迫るたびにダイヤを設定していく見込みだ。
使用車両はキハ48系あきたクルーズ号4両編成で、かつて五能線を中心に運用されていた快速リゾートしらかみ青池編成で、リゾートしらかみ青池編成をHB-E300系に置き換えたことによりあきたクルーズ号に転用されることとなった。このあきたクルーズ号は今回の秋田港クルーズ列車運転の始まる2018年4月18日が初の旅客運転となり、その後は秋田港クルーズ列車運転日には秋田港ピストン列車に使用されるが、それ以外の日は秋田県内を中心に臨時列車として運用されることとなっている。
今回のキハ48系あきたクルーズ号デビューとなる2018年4月18日の秋田港クルーズ列車の運転は、秋田駅~秋田港間を3往復旅客営業する。ダイヤを見る限り運用繰りの関係で秋田港支線を5往復する見込みだ。時刻表が発駅しかないので正確な所要時間が分かりかねるが、おそらく11分~12分程度になる見込みだ。
なお、通過駅となる土崎では今回の秋田港クルーズ列車運転に合わせて到着メロディを設定することとなった。
3. 今後はいかに
今回運転される秋田港クルーズ列車は、2018年4月18日~11月3日の約6か月半のみの設定であるが、今後どのような列車設定を行うのか。今回の秋田港クルーズ列車運転に際し、キハ48系リゾートしらかみ編成を大改造ほどではないが多少改造していることから、今年1年限りということはないだろう。今後通年運転を行う可能性もあるが、12月以降も運転されるかは秋田県とも相談になるものと思われる。
4. 結び
今回の2018年4月~11月秋田港クルーズ列車運転では、キハ48系専用車両あきたクルーズ号による秋田駅~秋田港間での旅客列車運転がクルーズ船秋田港寄港に合わせて実施される。今後どのようなダイヤとなるのか見守ってゆきたい。
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