JR東日本は2024年1月19日、プレスリリースにて2024年3月~6月の臨時列車について公表した。今回はこのうち千葉県を走る房総特急について見ていく。
1. 特急「しおさい」臨時列車増発へ!
今回の2024年3月~6月JR東日本千葉支社春の臨時列車運転では、総武線特急「しおさい」を例年より多く臨時列車を設定する。
例年ゴールデンウィークの臨時特急「しおさい」は1日あたり1往復だったが、今回の臨時列車運転では1日あたり2往復に増加することとしたのだ。
それもそのはず、前回の2024年3月16日JR東日本千葉支社ダイヤ改正で総武線特急「しおさい」は1往復減便しているのだ。平常時は1往復減便しても良かったのだろが、多客時は従来通り6往復の運転が必要だろうと考えたのだろう。
なお合わせて総武線特急「しおさい」用車両は255系9両編成からE259系6両編成に減車しているが、その減車分の救済はない。
2. 特急「新宿さざなみ」最大3往復に増発へ!
また今回の2024年3月~6月JR東日本千葉支社春の臨時列車運転では、内房線特急「新宿さざなみ」を最大2往復から最大3往復に増加する。
特急「新宿さざなみ」のうち1号と4号の1往復は毎土休日運転、2号と3号も2019年ごろまでほとんどの土休日で運転していたが今では多客期のみの臨時増発となっている。今回の臨時列車運転ではさらに81号と82号を追加し多客期に内房線特急「新宿さざなみ」を1日最大3往復運転することとしたものである。
今回追加で増発するようになるのは新宿10時35分発特急「新宿さざなみ81号」館山行きと、館山17時02分発特急「新宿さざなみ82号」新宿行きの1往復となっている。これまでの新宿さざなみ」より約1時間遅れて設定している。
これはどうやら「新宿さざなみ1号」「新宿さざなみ4号」で255系9両編成で運転する日が減りE257系5両編成に減車することが多くなることから、その減車分の輸送力減少を増発で補うこととしたようだ。
3. 特急「新宿わかしお」のほかに東京発着「わかしお」も増発へ!
さらに今回の2024年3月~6月JR東日本千葉支社春の臨時列車運転では、外房線特急「わかしお」でも増発を図る。
外房線特急は毎土休日に新宿発着の特急「新宿わかしお」を1往復増発している。が、今回の臨時列車運転ではそのほかに東京発着の特急「わかしお」も増発することとした。
今回増発するのは東京13時00分発特急「わかしお89号」安房鴨川行きと、東京17時00分発特急「わかしお11号」上総一ノ宮行きの勝浦延長とその折り返しの勝浦19時03分発特急「わかしお22号」東京行きとなっている。この増発も前回の2024年3月16日JR東日本千葉支社ダイヤ改正で外房線特急「わかしお」が1往復減便するため、多客期にその分を臨時列車として補填して運転本数を変えないようにするためのものだろう。
このほか今回の2024年3月16日JR東日本千葉支社ダイヤ改正以降、特急「新宿さざなみ」は「新宿さざなみ1号」と「新宿さざなみ2号」と号数を付番するようにしたようだ。もしかしたら今後増発も狙っているのかもしれない。
JR東日本千葉支社では本来2024年3月15日に最終運行となるはずだった255系9両編成を定期「さざなみ」「わかしお」に6月30日まで運用することでE257系5両編成への減車を遅らせているなど運用面下の変化を見ている。今回の2024年春の臨時列車運転では多客期にこれまでと同じ本数を運転することで、本当に今回の臨時列車が必要なのか実証して見極めたいのだろう。このため今回設定した臨時列車たちは今後どんどん削減する可能性があるだろう。
4. 結び
今回の2024年3月~6月JR東日本千葉支社春の臨時列車運転では、房総特急で臨時列車をこれまでより増やすこととなった。
今後255系9両編成の運用を減らしE257系5両編成に減車する中、JR東日本千葉支社が房総特急でどのような臨時列車を運転するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:春の臨時列車の運転について – JR東日本千葉支社
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