中央線快速グリーン車導入で特急減便と211系3ドア車立川乗り入れ廃止か! JR東日本八王子支社ダイヤ改正予測(2025年3月予定)

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中央線快速グリーン車導入も特急減便と211系3ドア車立川乗り入れ廃止か!

JR東日本八王子支社は2024年7月10日、プレスリリースにて2024年度末に中央線快速でグリーン車の営業を開始すると公表した。今回はこれから2025年3月JR東日本中央線ダイヤ改正予測について見ていく。

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1. 中央線グリーン車運転開始へ!

今回の2025年3月JR東日本八王子支社ダイヤ改正では、中央線快速列車のグリーン車を営業開始する。

中央線快速グリーン車の営業区間は東京~立川~大月・八王子間となってる。中央線快速は10両編成で運転しているが、2階建てグリーン車2両を4号車・5号車として挿入することで12両編成で運転するようになる。

しかも平日朝を除いてグリーン車はほぼ着席できるので満席の心配はほとんどない。このため平日昼や夜、土休日の新たな実質着席保証サービスとして収入増につなげることができそうだ。

グリーン車の利用には運賃のほかにグリーン料金も必要だ。グリーン料金はSuicaグリーン券の場合50kmまで750円、100kmまで1,000円となる。50km以内の区間は東京駅から立川・八王子を経て西八王子まで、拝島を経て羽村までが対象となるほか、新宿駅からは青梅線は青梅までの全区間、中央線は高尾までとなる。このため中央線快速グリーン車は多くの区間でグリーン料金750円で利用できそうだ。




2. 中央線快速グリーン車導入で特急はちおうじ・おうめ削減か!

今回の2025年3月JR東日本八王子支社ダイヤ改正では中央線快速にグリーン車を導入する。ただ、着席保障列車という面では全車指定席特急列車も同じ役割を果たしている。

中央線特急はすべて全車指定席で運転しており、特急「あずさ」「かいじ」「富士回遊」「はちおうじ」「おうめ」などの特急列車が走っている。このうち特急「あずさ」は新宿~甲府~松本間、特急「かいじ」は新宿~甲府間などの長距離都市間を運転しているため中央線快速グリーン車利用客とあまり需要が被らないので定期列車の運転本数は据え置くだろうし、特急「富士回遊」も常に満席御礼状態のため減便はあり得ない。特急「あずさ」を中心に臨時列車も設定しているがほとんど減ることはないだろう。

一方特急「はちおうじ」「おうめ」は2019年3月16日JR東日本八王子支社ダイヤ改正で座席指定制列車「中央ライナー」「青梅ライナー」から格上げした列車で、平日朝夕にしか運転していない。しかも運転区間は東京~八王子・青梅間に限られ、60kmに満たないし中央線快速グリーン車と運転区間が完全にかぶる。

そう考えると今回の2025年3月ダイヤ改正で特急「はちおうじ」「おうめ」が減便してもおかしくはない。

また特急「おうめ」は平日朝の東京行き1本と平日夜間の青梅行き2本しか運転がないことを踏まえると、今後廃止となることも考えられそうだ。




3. ドア位置調整で211系の立川・八王子乗り入れ廃止か!

今回の2025年3月JR東日本八王子支社ダイヤ改正では、中央線快速グリーン車連結開始により非グリーン車連結列車も運用変更する可能性がある。

そもそもJR東日本では前回2024年3月16日ダイヤ改正で中央特快の大月乗り入れを大幅拡大、毎時1本以上の新宿・東京直通を確保した。このままグリーン車連結列車となる可能性が高く、大月まで乗り入れれば50kmを超える可能性が高くなるので増収できる。

また東京都が早期のホームドア設置を求めており、中央線快速でもグリーン車導入により12両化が完成すれば順次ホームドアを設置することになるだろう。




ただ、中央線にはドア位置が合わないホームドア設置に邪魔となる車両がある。それが3ドア車の211系だ。

そもそも2001年以降に製造した東京近郊を走る車両はたいてい4ドアで通勤・近郊電車の標準仕様ガイドラインに沿った共通規格車両としている。このため新製車両に関してはたいていドア位置を合わせることができる。

一方211系は1980年代に旧日本国有鉄道が製造した3ドア車両で3両または6両の運転で中間運転台まであるほか、4ドア車両とドア位置が合わない。ホームドア設置には不向きなのだ。

そんな3ドアの211系は中央線立川~高尾~大月~甲府・松本方面に乗り入れており、中央線快速グリーン車の運転する立川~高尾~大月間が被っているしうち立川~高尾間が東京都内に当たる。ただ豊田車両センターの出入りがあるため回送を含め何らかの入線をする必要はある。

また今回の2025年3月ダイヤ改正で中央線快速グリーン車導入で大規模なダイヤ改正を行うとすれば、211系3ドア車の乗り入れ区間縮小を含む大規模なダイヤ改正を行う可能性が高い。JR東日本が東京都に提出したホームドア整備資料でも中央線の4ドア車でグリーン車連結予定のE233系と3ドア車の211系で例を挙げていたことから、ドア位置統一のため211系の運転区間短縮はかなり可能性は高いだろう。




そうなるとどのようなことが考えられるだろうか。

まずは211系3ドア車の乗り入れを高尾までに短縮する場合。2024年時点で211系の高尾以東への乗り入れは立川始発3本、豊田始発2本、八王子始発1本、立川行きが2本となっている。なぜ下り列車と上り列車でこんなに合わないかというと、下り列車の多くは高尾行きとして運転し高尾から豊田車両センターまで回送しているからである。逆に言うと立川発着電車を運転するには豊田車両センターから立川駅まで逆方向に回送する必要があり走行距離がその分多くなる。もし高尾駅まで回送とし高尾発着に揃えれば豊田車両センターから立川駅までの3往復を削減することができる。老朽化が進む211系の列車走行距離を減らすことができれば車両の置き換えを遅くすることができる。

そう考えると、今回のダイヤ改正で211系3ドア車を豊田車両センター~高尾間は全列車回送化、立川~豊田車両センター間の211系運用を廃止する可能性は高いだろう。

また高尾駅も完全にホームドアを設置しようものなら、211系の乗り入れ範囲が大月までに短縮する可能性もある。一応は相模湖での折り返しもできるが終日対面乗り換えをしようものなら1線しか折り返しできない相模湖や四方津では不可能なので大月折り返しとなってしまう。もっともその分高尾~大月間ではグリーン車連結の中央線快速E233系運用が増え増収につなげることはできるが、高尾駅は2面4線で折り返しやしやすいこと、大月から豊田車両センターへの回送は44.7kmもあり回送ロスが大きいことから高尾発着のまま存続するのではないか。


4. 結び

今回の2025年3月JR東日本八王子支社ダイヤ改正では、中央線快速にグリーン車を連結するようになり特急「はちおうじ」「おうめ」の減便が見込まれるほか、211系3ドア車の乗り入れ区間が縮小し立川~高尾間の普通列車はグリーン車連結の中央線快速のみに統一する可能性が高い。

今後中央線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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– JR東日本八王子支社

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