定時運行めざし増発へ! JR東日本山田線臨時ダイヤ運転(2021年11月)

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定時運行めざし増発へ! JR東日本山田線臨時ダイヤ運転(2021年11月)

JR東日本盛岡支社は2021年9月29日、プレスリリースにて2021年11月の秋期間に山田線で臨時列車を増発すると公表した( 空転による輸送障害への対応状況について )。今回はこれについて見ていく。

1. 定時運行めざし増発へ!

今回の2021年11月JR東日本盛岡支社秋の臨時列車運転では、山田線で臨時列車を増発する。

そもそもJR東日本盛岡支社管内をはじめ、日本全国の勾配のある山間の路線は空転を起こしやすい。

特に急こう配の多い山田線では2020年は9月~12月の122日間で宮古5時00分発盛岡行き初列車が20日で遅延しているほか、遅延日における平均遅延時間が41分となっている。これでは朝に定時運行をすることもままならない。

そこで今回の臨時列車運転では、2021年11月1日~14日の間、宮古5時00分発盛岡行き初列車を上米内で系統分割し、上米内で乗り換えさせることにした。これにより上米内→盛岡間では定時運行をすることができ、少なくとも盛岡市内では利便性が向上する見込みだ。

なお宮古5時00分発上米内行きは臨時ダイヤ期間中上臨時増発する米内8時52分発盛岡行きとして盛岡まで向かうことになる。これにより上米内→盛岡間で1本増発することになった

ただ、国鉄時代に特定地方交通線に指定された山田線が存続しているのは代替道路の未整備によるものである。が、2016年に山間の大志田と浅岸の2駅を廃止したこと、2021年までに並走する国道106号線のバイパス道路が開通し岩手県北交通が106急行バスのみならず106特急バスを運転開始していることを考えると、ローカル線ほぼ唯一の持ち味である定時運行すらできない山田線が存続する意義はあるのだろうか。復興事業がやや絡んでいるとはいえ、存続したければ三陸鉄道に移管させればいいわけだし、一民間企業のJR東日本が運営し続ける意味はないのではないだろうか。


2. 結び

今回の2021年11月JR東日本盛岡支社秋の臨時列車運転では、空転による遅延防止のため系統分割を行うことで定時性を確保することとなった。

今後山田線でどのようなダイヤを組むのか、見守ってゆきたい。

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