JR東日本長野支社はは2023年12月15日、プレスリリースにて2024年3月16日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこのうち在来線について見ていく。
1. 特急「あずさ」増車へ!
今回の2024年3月16日JR東日本長野支社ダイヤ改正では、特急「あずさ」で増車を図る。
今回9両から12両に増車を図るのは東京16時45分発特急「あずさ41号」松本行き、新宿20時00分発特急「あずさ53号」松本行き、松本6時30分発特急「あずさ4号」東京行き、松本16時30分発特急「あずさ46号」新宿行きの2往復4本となっている。
これにより着席定員が増やすことができ、利便性が向上する。
2. 特急「信州」時刻変更で臨時快速廃止へ!
今回の2024年3月16日JR東日本長野支社ダイヤ改正では、特急「信州」で時刻変更を行う。
前回2023年3月18日JR東日本長野支社ダイヤ改正で運転を開始した篠ノ井線特急「信州」は平日のみ運転の臨時列車である。当初「おはようライナー」廃止代替の篠ノ井線臨時快速の置き換え列車と目されていたが、前回2023年3月18日ダイヤ改正では臨時快速の約40分後に特急「信州」を運転することにより存続していた。
ただ今回のダイヤ改正で塩尻7時37分発特急「信州1号」長野行きを塩尻6時58分発に39分繰り上げ、長野到着を8時09分とすることで通勤に使いやすい時間帯での設定となった。
これに伴い同時間に運転している3ドア車の211系による篠ノ井線臨時快速を廃止することとした。救済として塩尻7時05分発普通松本行きを増発する。
3. 中央線辰野支線で1日9往復に減便へ!
今回の2024年3月16日JR東日本長野支社ダイヤ改正では、中央線辰野支線で減便を図る。
中央線辰野~塩尻間は2022年度の輸送密度が433人/日・往復しかなく、鉄道やバスどころか乗り合いタクシーでも運びきれてしまう。このためJR東日本では線路点検と称し年間20日程度運休している。
そんな中央線辰野支線では2両編成のE127系電車が運転しており、2023年現在では昼間は1時間30分間隔で設定していたが、今回のダイヤ改正より昼間3時間間隔に減便、11本から9往復に2往復減便することとなった。
ただ昼間にE127系2両編成による塩尻~松本間列車を2往復増発するということになると、どうやら中央線辰野~塩尻間の列車が昼間も松本乗り入れを果たすようだ。
5. 結び
今回の2024年3月16日JR東日本長野支社ダイヤ改正では、特急列車で利用に即した増車・時刻変更を行い利便性の向上を図った一方、普通列車では減便を図ることで合理化を図ることとした。
今後211系3両編成や6両編成に代わる普通電車用ワンマン車両を導入する見込みがあるJR東日本長野支社でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:2024年3月ダイヤ改正について – JR東日本長野支社
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