JR東日本長野支社は2024年12月13日、プレスリリースにて2025年3月15日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
特急「しなの」白馬発着廃止に伴う2025年3月JR東日本長野支社ダイヤ改正はこちら！
1. 特急あずさ増車へ！
今回の2025年3月15日JR東日本長野支社ダイヤ改正では、中央本線特急「あずさ」で増車を図る。
今回増車を図るのは新宿12時00分発「あずさ21号」松本行き、東京17時45分発「あずさ45号」松本行き、松本8時10分発「あずさ12号」東京行き、松本15時10分発「あずさ42号」新宿行きの2往復で、いずれも9両から12両への増車となっている。
このうち東京17時45分発「あずさ45号」松本行きの増車は特急「はちおうじ」廃止代替だろう。
2. 特急あずさ東京始発増加へ！
また今回の2025年3月15日JR東日本長野支社ダイヤ改正では、中央本線特急「あずさ」の東京始発を増加する。
今回のダイヤ改正で新宿18時発～21時発の松本行き特急「あずさ」4本を東京始発に延長する。これにより17時以降の特急「あずさ」がすべて東京始発となる。
こちらも特急「はちおうじ」「おうめ」の廃止救済だろう。
3. 特急あずさ南小谷乗り入れ廃止で白馬発着に短縮へ！
また今回の2025年3月15日JR東日本長野支社ダイヤ改正では、中央本線特急「あずさ」の運転区間短縮を行う。
中央本線特急「あずさ」は主に東京・新宿～松本間を運転する特急列車で、近年新宿始発終着から東京始発終着に徐々に伸ばしている。
が、この中央本線特急「あずさ」のうち1往復は新宿～松本～大糸線南小谷間で運転している。この1往復のみ運転する南小谷発着「あずさ」を白馬発着に短縮、大糸線白馬～南小谷間で特急列車の運転を取りやめることとなった。
今回運転区間を短縮するのは新宿8時00分発特急「あずさ5号」南小谷行きと、南小谷15時00分発特急「あずさ46号」新宿行きの1往復となっている。
このうち南小谷行きは運転時刻をほぼ変えることなく白馬→南小谷間を短縮、白馬で前を走る普通南小谷行きに連絡することで従来とほぼ同じ利便性を図る。白馬行きとすることで外国人スキー客に分かりやすい行先とするようだ。
一方新宿行きは南小谷15時00分発新宿行きから白馬13時41分発に約1時間30分繰り上げる。どうやら立山黒部アルペンルートの帰りから白馬でのスキーの帰りの時刻に合わせたようだ。
救済として土休日を中心に南小谷始発の特急「あずさ46号」とほぼ同じ時間帯に白馬15時21分発特急「はくば2号」松本行き3両編成とその送り込みとして松本13時41分発特急「はくば1号」白馬行きを運転し、南小谷～白馬間は接続普通列車を運転する。なお松本で中央本線特急「あずさ」と乗り継ぐ際はそれぞれに特急料金がかかるため割高となる。
4. 篠ノ井線特急「信州」全車指定席化へ！
また今回の2025年3月15日JR東日本長野支社ダイヤ改正では、篠ノ井線特急「信州」を全車指定席化する。
なお篠ノ井線で広い時間帯に走っている特急「しなの」の自由席は残る。
5. 篠ノ井線普通列車2往復増発へ！
また今回の2025年3月15日JR東日本長野支社ダイヤ改正では、篠ノ井線塩尻～松本間で昼間に2往復増発する。
そもそも篠ノ井線塩尻～松本間は昼間に普通列車を毎時2本程度設定しているが、中央東線方面毎時1本と中央西線方面毎時1本程度の2系統が合わさっているため、場合によっては10分～50分間隔となるなどかなり運転間隔がばらばらとなっている。
が、今回の増発で昼間も30分以内で普通電車が来るようになり、利便性が向上する。
6. 大糸線で1往復減便へ！
また今回の2025年3月15日JR東日本長野支社ダイヤ改正では、大糸線信濃大町～南小谷間で夜間に普通列車を1往復減便する。
これにより大糸線信濃大町～南小谷間の普通列車は1日10往復から9往復に減便する。
7. 結び
今回の2025年3月15日JR東日本長野支社ダイヤ改正では、中央本線特急「あずさ」の南小谷発着を終了し白馬始発終着に短縮したほか、新宿行きの時刻を大幅繰り上げ救済として特急「はくば」を設定することとした。
今後JR東日本長野支社でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
特急「しなの」白馬発着廃止に伴う2025年3月JR東日本長野支社ダイヤ改正はこちら！
関連情報:2025年3月ダイヤ改正について – JR東日本長野支社
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