JR北海道は2025年4月1日、プレスリリースにて2025年度事業計画を公表した。今回はこのうち旭川方面特急列車について見ていく。
2025年3月15日JR北海道ダイヤ改正のうち札幌~旭川間特急「カムイ」「ライラック」はこちら!
1. えきねっと特急トクだ値1とチケットレス特急券発売で全車指定席化へ!
以前の2024年3月16日JR北海道ダイヤ改正では、室蘭本線特急「北斗」「すずらん」および石勝線特急「おおぞら」「とかち」で全車指定席化を図り自由席を廃止したほか、特急「カムイ」「ライラック」の自由席を4両から2両に減らし指定席を増やした。
もっとも札幌~旭川間特急「カムイ」「ライラック」も全車指定席化したかったのだろうが、全車指定席化に際して自由席と比べ530円値上げすると北海道中央バスの高速バスとの競合に大きく敗れる可能性があるため自由席を残さざるを得なかったのだろう。
ただ全車指定席とした方が車内改札などもふくめ車掌業務を合理化できる。このためJR北海道としては経営合理化し今後できるだけ運賃を値上げさせないようにするためにも合理化を図りたいのだ。
そこでJR北海道では2025年3月15日より前日まで満席になるまで購入可能で実質発売制限のない指定席用えきねっと特急トクだ値1を多くの区間で割引率を上げ値下げするほか、当日でも購入できて札幌発着の多くの区間で自由席より安い指定席用チケットレス特急券を発売することとしたのである。
詳細は以下の通り。
区間 | 2025年3月14日まで | 2025年4月1日以降 | 値下げ額 |
札幌~岩見沢間 | 1,380円 | 980円または1,100円 | △280円 |
札幌~美唄間 | 1,920円 | 1,530円または1,670円 | △250円 |
札幌~砂川間 | 2,340円 | 2,080円または2,260円 | △80円 |
札幌~滝川間 | 2,490円 | 2,210円または2,400円 | △90円 |
札幌~深川間 | 2,620円 | 2,440円または2,680円 | +60円 |
札幌~旭川間 | 2,860円 | 2,720円または2,980円 | +120円 |
区間 | 自由席特急券 | 指定席チケットレス特急券 | 値下げ額 |
札幌~岩見沢間 | 630円 | 750円 | +120円 |
札幌~美唄・砂川・滝川間 | 1,150円 | 1,090円 | △60円 |
札幌~深川・旭川間 | 1,830円 | 1,530円 | △300円 |
※これとは別途運賃がかかるため、前述のえきねっと特急トクだ値1より値段は高い
要するに特急「カムイ」「ライラック」を札幌発着で利用の場合、値下げにより前日までに予約すれば運賃よりも安く済むことが多いし、当日利用でも発車4分前まで売っているチケットレス特急券利用でたいてい自由席より安く乗れるこのため本来特急の全車指定席化で自由席と比べ通年530円値上げするところ、なんと札幌~旭川間特急「カムイ」「ライラック」では自由席と比べても値下げしているし、石北本線特急「オホーツク」でもほぼ同様なのである。しなんなら前後間隔の広い特急「カムイ」4号車uシートにも同額で乗れることもふまえると、値下げすれば競合する北海道中央バスの高速バスとも競合を続けられるし、値下げして座席がグレードアップするなんていいことづくめではないか。
そこで今回の2026年3月JR北海道ダイヤ改正で特急「カムイ」「ライラック」などの旭川方面特急列車を全車指定席にすることにした。それを自由席がなんだ全車指定席化反対だと文句をという人はただ頭が悪くろくに稼げないし相手にしても損するだけなので相手にしないようにしましょう、まあすでに社会から相手にされないレベルで終わってるんでね。
また合わせて札幌に乗り入れる石北本線特急「オホーツク」2往復と宗谷本線特急「宗谷」1往復も全区間で全車指定席とするほか、宗谷本線完結の特急「サロベツ」も全車指定席化する見込みだ。これにより北海道内を走る特急列車はすべて全車指定席となる。
なお全車指定席化に合わせ座席未指定券を指定席特急券と同額で発売するため、満席時も立席で特急乗車は可能だ。
2. 札幌~岩見沢間で特急と普通電車ほぼ同額化で昼間毎時1本化か!
また2025年3月15日以降、札幌~岩見沢間でも普通列車とと特急「カムイ」「ライラック」を特急トクだ値1利用がほぼ同額となっている。
札幌~岩見沢間の普通運賃は1,040円に対し、2025年4月1日以降特急「カムイ」「ライラック」普通車指定席を前日までにえきねっと特急トクだ値1で購入すると980円または1,100円と、特急が60円しか高くないどころか時間帯によっては60円安くなるのである。
もっとも札幌~岩見沢間は特急「カムイ」「ライラック」では25分なのに対し普通電車は41分のため、別に特急で急がなくても普通電車でも十分問題ない。むしろ普通電車の方が安いしJR北海道としても長距離の札幌~美唄・砂川・滝川・深川・旭川で乗ってほしいのでむしろ札幌~岩見沢間の短距離利用は普通電車や2020年3月13日まで運転していた区間快速いしかりライナーに乗ってほしかった。
が、そもそも札幌~江別間は2024年3月16日JR北海道ダイヤ改正より昼間毎時3本に減ってしまい2020年3月13日までの昼間毎時5本と比べ40%も削減している一方、江別~岩見沢間の全駅停車列車は昼間毎時2本のまま変わらないのである。もっとも30分間隔から1時間間隔に減ると大きく利便性が損なわれるが、もし普通電車と普通電車とほぼ同額の特急列車が交互にやってきて合わせて毎時2本で運転するとしたらさほど利便性が変わらないのではないか?
このため札幌~岩見沢間毎時2本というのを普通毎時2本から特急+普通毎時2本で確保すればよいとなれば、2025年10月または2026年3月JR北海道ダイヤ改正で函館本線江別~岩見沢間で昼間毎時2本から毎時1本に減便してもなんらおかしくないだろう。
なお江別で系統分割して江別~岩見沢間で737系2両編成によるワンマン運転を行う可能性もなくはないが、江別での乗り換え時に階段昇降が発生するほか北海道中央バスの高速バスとの競合の観点から系統分割はしないだろう。
3. 札幌~岩見沢間の特急トクだ値1設定と江別~岩見沢間の減便は新千歳空港への特急誘導と値上げ目的か!
ただ札幌~岩見沢間を普通電車のみ昼間毎時2本から特急+普通で昼間毎時2本にしたとして、江別~岩見沢間の昼間毎時1本の減便による経費削減を図ることはできるが、一方で札幌~岩見沢間のえきねっと特急トクだ値1は値下げするためその分減収となる。確かに多少効果はあるがねらっている効果はそれだけだろうか?
札幌~岩見沢間であれば北海道中央バスの高速バスと競合するが、新千歳空港~岩見沢間には競合するバスが存在しないのである。つまり値上げし放題なのだ!
そもそも新千歳空港~札幌間の適正運賃は2,000円であって、1,230円では安すぎるのである。そんな中新千歳空港~小樽間は2,040円な一方、新千歳空港~岩見沢間は小樽よりも安い1,820円なのである。おいおい、新千歳空港~岩見沢間はもっと値上げしていいやろ。
しかも新千歳空港~岩見沢間は快速エアポートで札幌まで向かうのではなく、白石で函館本線岩見沢行きに乗り換えても実は札幌のりかえ特急「カムイ」「ライラック」利用と大して時間が変わらず約1時間30分で着いてしまう。しかも朝夕の快速エアポートは白石停車なのでなおさらだし、なんなら2025年3月15日JR北海道ダイヤ改正で札幌発旭川行き特急列車最終1時間05分の繰り上げの救済として滝川まで快速エアポート白石のりかえで普通滝川行き最終に連絡できるようにしたことで12分の繰り上げで済ませたほどである。
もし快速エアポートと特急「カムイ」「ライラック」の特急トクだ値1を組み合わせて利用すると、新千歳空港~岩見沢間は1,230円+980円または1,100円=2,210円または2,330円となる。つまり普通電車減便と札幌~岩見沢間特急価格の普通電車とほぼ同額化による特急誘導で、新千歳空港~岩見沢間は510円~630円の値上げとなる。
また当日購入可能な札幌~岩見沢間の特急普通車指定席チケットレス特急券は750円のため、1,700円の乗車券と合わせて2,450円となる。750円の値上げにはなるが、前日購入と比べて120円~240円程度しか変わらない。つまり新千歳空港発着からするとチケットレス特急券でもさほど価格が変わらないのだ。もっとも自由席特急券は630円のため特急トクだ値1とたいてい変わらない価格となるのだが。
つまり札幌~岩見沢間のえきねっと特急トクだ値1値下げとチケットレス特急券により狙っているのは、特急「カムイ」「ライラック」の全車指定席化と普通列車の昼間毎時1本への減便のほか、特急誘導による新千歳空港発着利用の値上げも目的なのだろう。
また岩見沢〜新千歳空港間利用者の白石乗り換えを防ぐために、千歳線快速エアポートの朝夕の白石停車時間帯を削減したり白石停車を全面取りやめとする可能性はあるだろう。
4. 結び
今回の2026年3月JR北海道ダイヤ改正予測では、実質値下げした札幌と旭川を結ぶ特急「カムイ」「ライラック」で全車指定席化を図るほか、石北本線特急「オホーツク」や宗谷本線特急「宗谷」「サロベツ」で全車指定席化を図り、JR北海道管内のすべての特急列車を全車指定席とする。
今後JR北海道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
2025年3月15日JR北海道ダイヤ改正のうち札幌~旭川間特急「カムイ」「ライラック」はこちら!
関連情報:令和7年度事業計画について – JR北海道
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