JR九州は2023年5月24日、プレスリリースにて2023年6月1日に鹿児島本線でダイヤ改正を行うと公表した( 鹿児島本線 福岡地区 朝通勤・通学時間帯の臨時列車運転等のお知らせ )。今回はこれについて見ていく。
1. 平日朝に増発へ!
今回の2023年6月1日JR九州ダイヤ改正では、平日朝に鹿児島本線で増発を図る。
JR九州では当初新型車両821系通勤電車の投入により白い415系鉄鋼車を廃車する方針だった。がこのご時世で2020年から通勤利用が大幅に減ったことから821系新型車両の投入を10本で打ち切り、415系鉄鋼車を新車投入なしで列車減便により廃車する方針となった。
これに伴い2023年9月23日JR九州ダイヤ改正でほぼ終日にわたり鹿児島本線で減便を図り輸送力を10%程度削減することとなった。
が、徐々に通勤利用が戻りつつあることから2023年3月18日JR九州ダイヤ改正で混雑が均等化するよう列車走順の変更を実施した。が、それでも運びきれなくなっているため今回の増発に至る。
今回のダイヤ改正で増発するのは、平日朝の福間7時08分発快速南福岡行きと、南福岡8時05分着普通吉塚行きの1往復である。これにより鹿児島本線で1運用増加することとなった。
鹿児島本線の快速列車は区間快速含め原則小倉も通るのだが、運用時間を極力少なくする関係で福間始発南福岡行きの短距離な快速が探勝することとなった。
プレスリリースには2023年6月1日から当分の間運転の臨時列車としているが、よほどのことがなければ運休にはならないだろうし2024年3月JR九州ダイヤ改正で定期化してもおかしくないだろう。
なおこの1往復増発により2往復で最大3分の時刻変更を行う。ただ、福間始発南福岡行き快速に抜かれる列車はない。
2. 増加運用は415系が受け持ちか
今回の2023年6月1日JR九州ダイヤ改正で平日朝に1往復1運用が増加することとなったが、どの車両が運用するのだろうか。
そもそも2022年9月23日JR九州ダイヤ改正での減便は415系鉄鋼車の廃車を行うために実施したようなものである。このため一見すると運用に就けるほどの予備車はないように感じる。
が、各車両の運用を見ると、415系1500番台ステンレス車は4両編成13本あるのに8運用しか就いていない。おいおい、点検などの予備車を含めても5本も余っていてはそれは余剰だろう。
そう考えると今回の2023年6月1日JR九州ダイヤ改正で鹿児島本線で増発する平日朝の1往復は、おそらく415系1500番台ステンレス車での運転になるのではないか。
一部新聞記事によれば415系ステンレス車2本をつないだ8両編成での運転となる見込みだ。
ただ今後を考えるとさらなる平日朝の増発には車両を多く用意する必要がある。そう考えると打ち切りとなった821系の増備が一部で再開する可能性もゼロではない。
3. 結び
今回の2023年6月1日JR九州ダイヤ改正では、鹿児島本線で平日朝に1往復増発することで混雑を緩和することとなった。
今後JR九州でどのようなダイヤ改正を実施するのか、そして821系電車の投入は再開するのか、見守ってゆきたい。
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