ひなたフェスに合わせ増発も新幹線なしで列車不足へ! 日向坂46イベントに伴うJR九州宮崎支社臨時列車運転(2024年9月7日~9月8日)

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ひなたフェスに合わせ増発も新幹線なしで列車不足へ! 日向坂46イベントに伴うJR九州宮崎支社臨時列車運転(2024年9月7日~9月8日)

JR九州宮崎支社は2024年7月18日、プレスリリースにて2024年9月7日〜9月8日に運転する夏の臨時列車について公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 日南線で増発へ!

今回の2024年9月JR九州臨時列車運転では、9月7日と9月8日に日南線で臨時列車を増発することとした。

JR九州による9月7日・9月8日の宮崎周辺での臨時列車運転概要は以下の通り。

今回日南線で運転するのはひなたサンマリンスタジアム最寄りの木花始発の電車で、木花発南宮崎停車宮崎行きの速達列車を増発する。これにより木花→宮崎間は19時30分以降定期普通列車と合わせ12本以上運転し約20分間隔で運転する。

ただこの時刻は8月23日まで公表しないという。働き方改革により他支社含め乗務員の出勤調整を行っており確保できる人数が直前まで読めないと言うことなのかもしれない。

(2024.8.26 追記)なお日南線臨時列車の運転はすべて快速で、運転本数は南宮崎→木花→青島間で9本、青島始発木花停車南宮崎方面が8本、木花始発南宮崎方面が10本となっている。

合計27本の臨時列車を運転するが、運用上の都合上その多くが南宮崎発着で運転する。このため宮崎駅まで到達するのは宮崎始発の3本と宮崎行きの8本と半分以下にまで落ちる。

いずれもキハ40系列2両編成での運転となる見込みだ。




2. 日豊本線で臨時特急列車設定も列車不足へ!

今回の2024年9月JR九州臨時列車運転では、日豊本線で臨時特急を増発する。

今回9月7日と9月8日に増発するのは宮崎発鹿児島中央行き特急「おひさま」号2本となっている。

宮崎21時49分発特急「おひさま1号」鹿児島中央行きと宮崎22時42分発特急「おひさま3号」鹿児島中央行きの2本で、ともに終点鹿児島中央は24時を回る。都城や鹿児島市内方面への帰宅や宿泊地確保者のための救済列車だろう。

ともに787系4両編成、1号車半室グリーン車連結と同区間を定期列車として走る日豊本線特急「きりしま」と同様の編成で運転する。




一方、日豊本線北方面へは南宮崎22時38分発延岡行き特急「ひゅうが16号」を特急「日向坂46号」に名称変更し2号車を指定席から自由席に変えるだけである。一応特急列車名は「日向坂」でその46号としているようだが、使用車両は787系6両編成のまま変わらないことから、増車も何もしておらずほとんど対策していないと言っても過言ではない。

またプレスリリースには南宮崎22時38分発特急「日向坂46号」延岡行きを最終列車としているが、これは明らかなウソでこの後続に南宮崎22時49分発普通延岡行きを運転している。

まあなぜそこまでウソをつくかと言うと、特急「ひゅうが16号」改め特急「日向坂46号」は昼間に大分まで行く特急車両を用いて6両編成で運転しているが、特急料金が宮崎~延岡間で自由席でも1,200円かかるのに途中の延岡止まりかつ深夜なのでガラガラで空席が目立っている。一方で普通列車は2両編成で短いし特急「ひゅうが16号」より混雑しているし特急通過駅の利用もある。

そうなると日向坂46イベントに参加したヲタクたちを特急に乗せてできるだけ地元住民と輸送分離、地域柄を知らないヲタクたちから特急料金をせしめることで列車を増発増車することなく増収することとしたのだろう。

ただ、どうせやるならあと2時間かけて大分まで運転して宿泊地をより確保しても良かったのではないかとは思うが。大分25時ごろの到着にはなるけれど。




3. なぜJR九州は十分な臨時列車を出せないのか

今回の2024年9月JR九州臨時列車運転では日豊本線宮崎~鹿児島中央間はかろうじて臨時特急を走らせることとしたものの、列車本数は決して多くない。

ではなぜJR九州の臨時列車輸送はここまで少なく消極的なのか。

そもそもJR九州は日本国有鉄道を受け継いだ国策会社で、当時は国鉄から譲り受けた485系が多数あったほか、国鉄末期に計画していた九州向け新型特急車両の783系を民営化後すくに導入、すぐさま列車を増発することに成功した。

だが2016年10月25日の株式上場に伴う完全民営化以降、大幅な合理化に着手する。2018年3月17日ダイヤ改正以降各線で大幅な減便を実施、予備車両も減らすことで大きく経費節減を測った。

もっとも1本あたりの輸送力が大きい新幹線向けには臨時列車を多く設定する余力があるが、新幹線の通っていない宮崎県では十分な車両がなく臨時列車を運転する車両を用意できないのだ。

そもそも全国的に在来線特急車両は大きく数を減らしている。三大都市圏と新幹線の通っていない県でグループコンサートを行っても運びきれないのである。

またバスも多数出すというが、そもそも車で渋滞して抜け出せなくなったらバスも止まるわけで運び出せなくなるわけだし、実際2024年5月のキンプリ新山口事件ではバスが動かなくなって新幹線の最終に間に合わず帰宅難民の駅寝が発生したのである。

また日向坂46では実際帰宅などの移動時のファンのマナーが悪すぎるので新幹線の通っていない山梨県の富士急ハイランド内コニファーフォレストから事実上出禁になったと言われている。

三大都市圏でも新幹線の通ってもない県でグループのコンサートなんかしちゃいけないんだって




4. なぜ日向坂46は新幹線の通らない宮崎県でイベントをやるのか

ではなぜ日向坂46は新幹線も通っていない地方の宮崎県でイベントをやろうとしているのか。

そもそも今回の日向坂46の宮崎フェスは2年ぶりの紅白出場への布石と言われている。冠番組(という名の事務所とレーベルが番組制作費負担の自己宣伝番組)での宮崎ロケを由来としているが、それを足がかりに原点に立ち帰り紅白を再び目指すことを目標としているらしい。

またグループアーティストの東京都市圏以外でのコンサート開催は収支トントンか赤字であることが多い。たとえ大阪でやってもなんとか採算が取れるか取れないかレベルで、それより都市圏人口の少ない宮崎で儲かるはずがない。とてもじゃないが金儲け目当てのイベントではない。

そのうちの大きな経費の1つとなっているのが東京からの移動交通費となっている。ソロ活動であれば主役1人とマネージャーは長距離移動が必ず必要だが、機材の移動と言ってもステージ自体が小さいのでトラック1台分程度で済むことが多いしその他のバックダンサーや楽曲奏者は現地で調達することもできるのでそこまでお金はかからない。が、30人規模の大所帯ともなるとマネージャーやスタッフ含め100人前後の移動のほか、大規模な機材移動も伴うのである。とてもじゃないが数百万円どころか数千万円してもおかしくはない。

そこで移動費節減のため羽田空港と宮崎空港を結ぶ航空会社ソラシドエア(旧スカイネットアジア航空)をスポンサーにつけることで、往復輸送代を浮かせることにしている。本来CM出演などのスポンサーは芸能人が高収入になるためのもので芸能事務所がマージンとして儲かる仕組みなのだが、今回のソラシドエアの日向坂46のCM出演は明らかに輸送費用を浮かせるためのものである。それくらいグループアーティストの地方イベント開催はカネにならないのである

そんな採算に合わないイベントをやるのは、2年ぶりの紅白出場へ向けたものであると言って過言ではないだろう




一方で先述したようにファンのマナーが悪すぎるので富士急ハイランド内コニファーフォレストから事実上出禁になったと言われている。

アイドルのファンはうるさいしマナーが悪い。特に坂道では顕著で、坂道グループの楽曲の作詞を担っている秋元康先生も歌詞に怒りをあらわにしているのだが、ファンはご都合主義なのでどうやらそれがファンへの不満の言うことをわかっていないらしい。いやわからないから平和なのか。知らぬが仏とはこのことだ。

いやぼくは私は大丈夫だと言っても、参加者の5%でもマナーが守れないやつがいたらコニファーフォレストのように出禁になるのだよ。参加者3万人として5%は1500人になる。1500人もマナーを守らなかったらどんなにひどい絵になるか想像がつくだろう?いや1%の300人でも相当だぞ?

まあ過去に問題を起こしたやからは運営側でできる限り把握し落選確定措置をすることでリアル会場に参加させないようにしているだろうが、ファンの下位層だけどそういうことをまだしていない、または見つかっていない落選確定措置予備軍もいるわけで完全除去は無理なわけで。

まあ日向坂46側でも対策本部をたてたとしているが、そもそもJR九州の臨時列車設定が貧相だしバスを増発するとしても車で渋滞し身動きが取れなくなったら終わる。実際2024年5月のキンプリ山口事件では道路大渋滞で帰宅難民が続出している。

しかも宮崎県には大量輸送機関の新幹線が通っていない。そうなると2024年5月のキンプリ新山口事件よりもひどい状況になるというのが目に見えるのだが。しかも日向坂46にはコニファーフォレスト事実上出禁という前科まであるわけで、無対策で混乱をきたすようなら宮崎も出禁になる可能性が極めて高い。

そう考えると、日向坂46側の対策本部の目的は、紅白出場に向けた妨げにならないように客の帰宅をスムーズに誘導するよう対策を練ると言うのもあるが、そもそも交通事情の整わない中で混乱して失敗が目に見えるとしても我々は対策をしましたという正当性アピールに使うためというのも目的の1つに入っているのではないだろうか。

若林の多彩な才能によりキャプテンを筆頭に偏差値を上げてきた日向坂46であるが、偏差値を上げすぎてファンがついてこれなくなってきているがゆえに2023年の紅白歌合戦を逃している。根本的な解決策は偏差値を落とすことだが、偏差値を落とすとそれはそれでマナーを守れないファンが増えてしまう。そもそもNHK紅白歌合戦辞退アイドルも技術で競わせることに方針転換しつつあり、名前のきいたことない韓流アイドルが台頭するようになっている。偏差値を上げることで独自の個性を生み出した日向坂46であったが、それ自体がファンを失う原因となり紅白歌合戦の出場を逃し、俳優より単価の低いバラエティ番組ばかりが残ったという点では失敗であったということなのだろう。男女問わず日本式大所帯のアイドル自体が終焉に向かっているのではないだろうか。


5. 結び

今回の2024年9月JR九州臨時列車運転では、9月7日・9月8日に開催する日向坂46ひなたフェスに合わせ日南線と日豊本線鹿児島方面で臨時列車を運転することとした。

一方でJR九州の予備車削減の方針により臨時列車に必要な列車を確保することができず、臨時特急列車はいずれも4両編成と短いほか延岡方面に至っては列車名を変更し1両を指定席に変更するだけで増便も増車もしなかった。

今後JR九州でどのような臨時列車を運転するのか、見守ってゆきたい。

2024年3月鉄道ダイヤ改正まとめはこちら!

関連情報:「ひなたフェス 2024」にあわせ臨時列車運転!! – JR九州

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