松山駅高架化で特急乗換改善も普通列車17本減便へ! JR四国予讃線ダイヤ改正(2024年9月29日)

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松山駅高架化で特急乗換改善も普通列車17本減便へ! JR四国ダイヤ改正(2024年9月29日)

JR四国は2024年8月2日、プレスリリースにて2024年9月29日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 松山駅高架化で特急が対面乗り換えと所要時間短縮へ!

今回の2024年9月29日JR四国ダイヤ改正では、予讃線松山駅高架化に合わせダイヤ改正を行う。

予讃線特急「しおかぜ」「いしづち」と特急「宇和海」が縦列停車していたため、乗り換えに時間がかかっていた。

が今回の松山駅高架化により2面4線に1線増加することで特急列車が対面乗り換え可能となり、移動距離が短縮し利便性が向上する。

また特急「宇和海」松山行きは縦列停車する関係で終点松山駅到着前に一度停止していたが、今回のダイヤ改正より縦列停車を取りやめるため松山到着時刻がおおむね1分繰り上がり所要時間が短縮する。




2. 普通列車17本削減で特急誘導へ!

今回の2024年9月29日JR四国ダイヤ改正では、予讃線を中心に普通列車を削減する。

対象となるのは減便17本と運転区間短縮5本となっている。

まずは高松周辺。

多度津6時02分発普通高松行きが廃止となる。この列車は伊予西条4時59分発特急「しおかぜ2号」岡山行きから高松方面へ接続する列車であるが、この接続を多度津乗換普通高松行き利用から宇多津乗換で1本前の普通高松行き接続に変更することにより確保する見込みだ。この運用繰りの都合で高松6時48分発普通多度津行きも廃止となる。

また観音寺7時14分発快速サンポート南風リレー号高松行きを廃止する。この列車は快速サンポートではあるが坂出→高松間は端岡のほかに鴨川・国分・鬼無にも停車する列車であるが、平日は4分後続に琴平7時38分発普通高松行きも設定している。このためこの普通高松行きを毎日運転として快速サンポート南風リレー号を廃止することとした。なお南風リレー号と名乗ってはいるが、この連絡をする高知6時00分発特急「南風2号」岡山行きは多度津で予讃線特急「モーニングEXP高松」高松行きの待ち合わせを行うため、多度津で特急列車同士の対面乗り換えができる。このため影響は少ないだろう。

これにより2運用を削減する見込みだ。

また高松18時32分発快速サンポート琴平行きを廃止すつほか、高松19時54分発快速サンポート琴平行きを普通琴平行きに格下げする。

さらに観音寺22時21分発普通高松行き最終を廃止し、これにより多度津→高松間の普通列車の最終が30分繰り上がることとなった。救済として坂出で連絡していた岡山22時46分発瀬戸大橋線快速マリンライナー71号が鴨川・国分・端岡・鬼無に増停車する。なお観音寺から高松への最終は5分前発車の特急列車を利用すれば観音寺22時16分発特急「いじづち104号」高松行きを利用すれば到達できるし、多度津で普通高松行きに連絡できることから自由席特急料金450円の支払いで今までとほぼ同じ最終列車接続が可能となる。

これにより高松~多度津間で5本減便する。




さらに予讃線多度津~観音寺間でも減便を図る。

高松15時52分発普通観音寺行きを多度津行きに短縮し、救済として20分後ろを走る高松16時13分発快速サンポート南風リレー号松山行きが多度津→観音寺間で10分繰り上げ所要時間を短縮する。

また高松19時25分発普通観音寺行きを高松19時15分発普通多度津行きに短縮する。さらに快速から不通に格下げし所要時間が伸びる高松19時54分発快速サンポート琴平行きから連絡できた多度津20時33分発普通観音寺行きを廃止する。

このほか観音寺17時46分発普通多度津行きは多度津18時38分発普通高松行きに短縮する。観音寺20時53分発普通多度津行きを廃止する。

これらの減便による予讃線多度津~観音寺間で普通列車を7本削減することとなった。

このほか観音寺16時21分発普通松山行きと観音寺16時59分発普通伊予西条行きを統合し、観音寺16時51分発普通松山行きに再編し所要時間を短縮する。

これらの減便で5両~6両が運用余剰となりJR四国6000系3両固定編成2本が運用離脱となりそうだ




次に予讃線今治~松山間。

松山22時20分発普通今治行き最終が廃止、今治への最終が特急「いしづち」利用で松山22時20分発から21時50分発に、普通列車利用で松山22時20分発から21時20分発に1時間繰り上げることとなった。なお松山21時50分発特急「いしづち106号」新居浜行き最終はつぎの伊予北条で普通今治経由伊予西条行き最終に連絡するため特急「いじづち106号」に乗車すれば特急通過駅も救済できる。松山から伊予北条まで特急列車を使わせることで自由席特急料金450円を増収する狙いがあるのだろう。

このほか今治~松山間では朝の今治6時49分発普通伊予市行きを廃止し等間隔化のため伊予西条6時20分発普通松山行きの時刻を繰り上げるほか、特急「いしづち101号」の待ち合わせを今治から伊予北条に変更する。これにより予讃線の電車運用を1運用削減する見込みだ。

さらに今治21時02分発普通松山行きを廃止することとした。

松山~八幡浜間では初列車の繰り下げや終列車繰り上げも実施する。八幡浜5時22分発内子経由普通松山行きが伊予市6時56分発普通松山行きに大きく短縮し八幡浜で初列車が22分、内子で初列車が1時間繰り上がることとなった。

また松山22時46分発内子経由普通八幡浜行き最終が伊予市行きに短縮、松山から伊予大洲への最終が松山22時46分発から21時07分発に1時間29分繰り上げ、内子経由八幡浜への最終が特急「宇和海」利用で松山22時46分発片松山22時00分発に46分繰り上げ、普通列車利用で松山22時46分発から20時16分発に2時間30分も繰り上げることとなった

この救済のため松山22時00分発特急「宇和海31号」宇和島行き最終は伊予中山に増停車するようになる。

このほか予讃線松山~八幡浜間では八幡浜14時41分発内子経由伊予市行き、それに接続する伊予市16時39分発普通松山行き、伊予大洲19時58分発内子経由普通松山行き3本を廃止する。廃止対象列車はすべて内子経由であることから、自由席特急料金760円を増収できる特急「宇和海」誘導を図りたいのだろう。


3. 結び

今回の2024年9月29日JR四国ダイヤ改正では、松山駅高架化により特急「しおかぜ」「いしづち」と特急「宇和海」が対面乗り換えとなり、利便性が向上する。

一方で普通列車を予讃線を中心に減便することとなった。

今後JR四国でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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関連情報:2024年9月ダイヤ改正について – JR四国

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