特急むろと・うずしお岡山乗り入れ・しまんと単独運用廃止で剣山2700系置き換えでキハ185系特急全廃か! JR四国ダイヤ改正(2025年3月15日)

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特急むろと・うずしお岡山乗り入れ・しまんと単独運用廃止で剣山2700系置き換えでキハ185系特急全廃か! JR四国ダイヤ改正(2025年3月15日)

JR四国は2024年12月13日、プレスリリースにて2025年3月15日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこのうち特急列車について見ていく。

2025年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1.牟岐線特急「むろと」廃止へ!

今回の2025年3月15日JR四国ダイヤ改正では、牟岐線特急「むろと」を廃止する。

牟岐線特急「むろと」は2024年現在では徳島~牟岐間を1往復運転する列車で、もはや通勤用着席保障列車となっている。特に阿南以南の利用が少ないことから今回の2025年3月15日JR四国ダイヤ改正で廃止となる。

ただ、牟岐線自体の利用が減っていることから廃止代替列車の設定はなく、純粋に減便となる。




2. 高徳線特急「うずしお」岡山乗り入れ廃止へ!

また今回の2025年3月15日JR四国ダイヤ改正では、高徳線特急「うずしお」の岡山乗り入れを取りやめる。

高徳線特急「うずしお」は主に高松~徳島間を結ぶ列車だが、2往復だけ高松を越えて岡山まで運転する。

これは山陽新幹線との連絡を考えてのもので1988年4月10日の瀬戸大橋開通時はこれが最短ルートだったのだが、10年後の1998年4月5日に明石海峡大橋が開通したことで大阪・神戸から徳島への公共交通機関最適ルートは高速バス、東京・名古屋から徳島への最短ルートは東海道新幹線新神戸のりかえ高速バス利用となったため、高徳線特急「うずしお」を使って岡山に行き人が激減した。

またそもそも岡山~高松間は安くて高松からなら自由席でもまず間違いなく座れる快速「マリンライナー」を約30分間隔で運転しているほか、特急「うずしお」を岡山発着で運転するにあたり宇多津~岡山間は高知方面特急「南風」と連結しているため運転するのに大変手間であった。

そこで今回の2025年3月15日JR四国ダイヤ改正で高徳線特急「うずしお」の岡山乗り入れ2往復を廃止、全列車高松~徳島間の運転に統一する。岡山方面へは高松で快速マリンライナーと連絡する。

なお岡山は他社であるJR西日本に乗り入れることになるが、JR各社間の走行距離調整は列車走行キロで行っているほか岡山発着「うずしお」はJR西日本管内岡山~児島間ではすべて特急「南風」と併結し1列車扱いのため、JR西日本管内のJR四国車両の列車走行キロに変化はなく調整も行っていない。




3. 高徳線特急「うずしお」からキハ185系引退で停車駅統一とパターンダイヤ導入へ!

また今回の2025年3月15日JR四国ダイヤ改正では、高徳線特急「うずしお」から国鉄時代から運転する旧型車両キハ185系が引退する。

これにより高徳線特急「うずしお」は2017年以降に製造した2600系または2700系による運転となり、全列車が130km/h対応車両となる。

車両性能がそろうことから今回のダイヤ改正では高徳線特急「うずしお」で昼間にパターンダイヤを導入する。

これにより昼間の高徳線特急「うずしお」の停車駅が高松・栗林・屋島・志度・三本松・引田・板野・池谷・徳島に統一、すべての高徳線特急「うずしお」が屋島に停車するようになる。

このほか高徳線特急「うずしお」では徳島22時00分発特急「うずしお32号」高松行き最終を廃止する。これにより特急「うずしお」の最終列車は徳島20時35分発特急「うずしお30号」高松行きに1時間25分繰り上がる見込みだ。




4. 土讃線特急「しまんと」の併結運転廃止へ!

また今回の2025年3月15日JR四国ダイヤ改正では、土讃線特急「しまんと」を2往復減便する。

土讃線特急「しまんと」は高松~高知間を結ぶ列車で、2024年時点で4往復運転しており、うち2往復は宇多津・多度津~高知間で岡山発着の特急「南風」と連結している。今回のダイヤ改正ではこの特急「南風」と連結する特急「しまんと」2往復を廃止することとした。

代替としてほかの単独運転特急「南風」の高松連絡同様丸亀で同一のりばで乗り換えられる快速サンポートを快速サンポート南風リレー号とすることで、高松アクセスを図る。

また合わせて多客期を中心に行う高松~宇多津・多度津間の折り返し特急「しまんと」2往復も廃止する見込みだ。

このほか土讃線特急「南風」では高知16時13分発特急「南風22号」岡山行きが大杉に増停車する。




5. 徳島線特急「剣山」2往復減便でキハ185系特急運用引退か!

また今回の2025年3月15日JR四国ダイヤ改正では、徳島線特急「剣山」で大幅な減便を図る。

徳島線特急「剣山」は2024年時点で5往復半運転しているが、今回のダイヤ改正で2往復減便し3往復半の運転となる。上りと下りで運転本数が一致しないのは、特急「剣山」は原則2両運転の中阿波池田6時46分発特急「剣山2号」徳島行きは朝の通勤通学需要に対応するため4両で運転するためである。

が、今回の特急「剣山」の減便で2往復減便するため、徳島線特急「剣山」は2両編成2運用でまかなえる見込みだ。

先述したように高徳線特急「うずしお」の岡山乗り入れ廃止で2両編成1運用浮く見込みのほか、土讃線特急「しまんと」の特急「南風」との併結廃止により多客期に高松~宇多津・多度津間で折り返し特急列車を設定する必要がなくなりこちらも2両編成1運用浮く見込みだ。

これらを合わせると、徳島線特急「剣山」用の車両が2019年より投入した新型車両2700系車両でまかないきれることになる。しかも高松から特急「剣山」用キハ185系を送り込んでいた高徳線特急「うずしお」はキハ185系運用廃止となるためもしキハ185系で送り込むとしたら不定期回送をわざわざ設けなくてはならない。そこまでするだろうか?

そう考えると徳島線特急「剣山」からキハ185系が引退しても何らおかしくはない

なおJR四国によると当分の間特急「剣山」のアンパンマンカーは残すのでキハ185系も残すようだが、運用数から考えれば整備が面倒な古びたキハ185系である必要はないことと、撮り鉄による妨害行為発生を防ぐため車両置き換えを公表しないケースも増えてきている。このためキハ185系特急車両運用の廃止は2025年内にサイレントで行う可能性もあるだろう。

なお愛媛県内ではキハ185系普通列車運用が残るため、キハ185系がJR四国管内からすべて引退するわけではない。


7. 結び

今回の2025年3月15日JR四国ダイヤ改正では、牟岐線特急「むろと」を廃止、高徳線特急「うずしお」からキハ185系引退で最高速度統一と停車駅統一によるパターンダイヤ化と岡山乗り入れ廃止、特急「しまんと」の特急「南風」併結運用廃止などてんこ盛りなほか、徳島線特急「剣山」でキハ185系から2700系に置き換える可能性が高い。

今後JR四国でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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関連情報:2025年3月ダイヤ改正について – JR四国

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