増発と夜行特急新設へ! JR西日本ダイヤ改正予測(2020年3月予定)

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JR西日本近畿統括本部は2019年6月21日、プレスリリースにて2020年にゆめ咲線で輸送力増強を行うと公表した( 特急「はるか」へ新型車両を投入します! )。またJR西日本近畿統括本部は2019年9月18日、プレスリリースにて2020年にゆめ咲線で輸送力増強を行うと公表した( JRゆめ咲線(桜島線)の輸送力強化・混雑緩和 )。さらにJR西日本は2019年11月20日、プレスリリースにて2020年5月よりWEST EXPRESS 銀河を運転すると公表した( 「WEST EXPRESS 銀河」の運行概要について )。今回はこれから、2020年実施予定のJR西日本のダイヤ改正について予測していく。

2020年3月ダイヤ改正予測一覧はこちら!

1. ユニバーサルシティへ増発へ

今回の2020年3月JR西日本ダイヤ改正では、JRゆめ咲線で増発を実施する。

これは323系の投入本数を当初の計画の21本から1本増やし22本としたこと、及び2020年に西九条駅構内に渡り線を設置し4番線をゆめ咲線専用ホームにすることで西九条で折返しできる列車を増やすことで実現する。これにより現在最大毎時9本運転しているゆめ咲線が毎時12本にまで増発できそうだ。

ただ増えたのが1運用だけであること、西九条での折り返し増強で増発を図ることを考えると、西九条~桜島間のJRゆめ咲線内完結列車を中心に増やすことになりそうで大阪~西九条間は増発されそうにない。大阪環状線は京橋・鶴橋廻りの東半分の方が西九条・弁天橋廻りの西半分より利用者が多いのにも関わらず運転本数がほぼ同じなことから西半分の方が空いていると言われればそうなのだが、せめて土休日だけでも京橋発着のJRゆめ咲線列車が増えてくれれば新大阪・大阪梅田連絡がしやすく利便性が良くなるのだが…

なお、ゆめ咲線の増発はユニバーサルスタジオジャパンの新エリアSUPER NINTENDO WORLDの開設に向けて行われる見込みとなっているが、新エリア開設が2020年7月までに行われるのは確かだが具体的な日付は決まっていない。またユニバーサルシティの駅改良を2020年5月までに実施することとしていることから、おそらく開業は5月以降になるのではないだろうか。

またダイヤ改正の内容がゆめ咲線の増発のみで、大阪環状線は微調整程度にとどまる可能性が高いことから、ゆめ咲線と運用繰りのための大阪環状線単独で2020年4月下旬以降にダイヤ改正を実施する可能性がある。また最大毎時12本運転できるようにするとしているが、平日に毎日毎時12本運転にする必要はないので、平日に限り夏休みなど多客期に臨時列車を運転する形で増発する可能性もある。その場合には運転枠が設定できるようにダイヤ改正を予め行う必要はあるが、定期列車のみで見れば平日のゆめ咲線ダイヤ改正は小規模なものになる可能性がありそうだ。




2. 関空特急「はるか」増結へ

また今回の2020年3月JR西日本ダイヤ改正では、関空特急「はるか」に新型車両271系を導入する。

導入するのは3両編成6本の付属編成のみとなっている。2019年現在関空特急「はるか」用車両は全て281系による運転で、1994年より運転開開始している。6両編成9本と3両編成3本となっている。

これに271系3両編成6本を加えると6両編成も3両編成もともに9本となる。これにより特急「はるか」が全列車9両編成での運転が可能となりそうだ。

こう考えると、新型車両271系は全て既存の281系に併結して運用するほかない。

また271系の考えられる活用法として、JR神戸線特急「らくラクはりま」を289系6両編成から271系3両編成に置き換え、新快速Aシート同様全席にコンセント付けたぜ(実は需要がないから減車したかったのが主目的だけど)とでも言いそうだ。

関空特急「はるか」は2024年より既存の281系を置き換えようとしているが、この際に271系が増備される可能性が極めて高い(もちろん4年経つのでマイナーチェンジはしていると思われるが)。この際に維持費節約と座席数増加のために現状の6両+3両から9両固定編成に変更してくるのではないだろうか。

このほか、2018年3月より湖西線小野~和邇間に渡り線を設置し和邇で京都方面に折返しできるようにしたが、造りがあまりにも簡素で定期運行には使えない(和邇~近江舞子間で終日減便することができただろうに)。湖西線はほぼ現状維持とみていいだろう。

また和歌山線では105系と117系が引退し227系のみでの運転となった。2019年現在五条発着の221系4両編成による運転の列車が3往復設定しているが(朝の五条発3本と夜の五条行き3本)、この3往復を227系に置き換えることができれば大和新庄~五条の各駅からICカード読み取り機を撤去することができ、経費節減を図ることができる(ただ五条は比較的大きな駅であることから駅に残す可能性はあるし、吉野口は近鉄吉野線と連絡しているため連絡改札目的で残すかもしれないが)。

そう考えると、221系を使用している五条発着の大和路快速が消滅する可能性がありそうだ。

さらに紀勢本線でもJR西日本管内の普通列車が225系と227系に統一しスピードアップを図る可能性がある。




3. 夜行特急新設へ

また今回の2020年3月JR西日本ダイヤ改正では、山陽本線と伯備線などで特急列車を新たに設定する。

新設するのは「WEST EXPRESS 銀河」で、運転は週2往復程度の運転で、2020年5月~9月は京都→出雲市及び出雲市→大阪間を山陽本線・伯備線経由で夜行で運転し、2020年10月~2021年3月は大阪~下関間を山陽本線経由で昼行で運転する。

夜行特急運用の運転ダイヤを見ていくと、下り(出雲市行き)は京都21時ごろ発出雲市9時半ごろ着としている。以前2018年9月21日に京都発出雲市行き「サンライズ出雲93号」を運転したことがあるが、その際は京都22時14分発、出雲市9時20分着で設定したため今回新たに設定する「WEST EXPRESS 銀河」の方が運転時間が長くなる。

なお停車駅は関西と山陰でこまめに停車しており、下り(出雲市行き)は西明石にも停まるほどだが、関西でも山陰でもない岡山県内は全通過となっている。

料金は普通運賃と特急料金を合わせたもので、グリーン車利用の際もグリーン券を追加で購入すれば利用できる。しかもe5489やみどりの窓口など、ごく普通に走っている特急列車と同様に予約することができる。

そのほか別途イベントなどを開催するとしているが、イベントごとに料金を徴収して稼ぐ狙いなのだろう。また「WEST EXPRESS 銀河」に限り新幹線との乗継割引を無効化する可能性はある。

ただ残念なのは、運転区間からして「銀河」(東京~大阪間)というより「はと」(新大阪~博多間)か「しおじ」(新大阪~下関間)だろうと思うのだが…


4. 結び

今回の2020年3月JR西日本ダイヤ改正では、関空特急「はるか」の増結が行われるほか、ゆめ咲線の増発が土休日を中心に行われそうだ。また「WEST EXPRESS 銀河」の運転も開始する。

今後JR西日本でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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