223系京都滋賀転属で113系・117系大幅縮小へ! JR西日本運用変更予測(2022年9月予定)

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223系京都滋賀転属で113系・117系大幅縮小へ! JR西日本運用変更予測(2022年10月実施予定)

JR西日本近畿統括本部は2021年12月17日、プレスリリースにて2022年3月12日にダイヤ改正を行うと公表した( 2022年3月ダイヤ改正について )。今回はこのダイヤ改正における車両運用の変化により2022年10月のJR西日本運用変更でどのような変化を行うのか、予測していく。

1. 225系増備で201系が縮小へ!

JR西日本では毎年10月に運用変更を行っている。、

JR西日本では2005年まで毎年10月にダイヤ改正を行っており、その名残として毎年10月に運用変更を行うことが多かった。前年2021年は減便を図るために10月2日の運用変更に合わせてダイヤ改正を行ったが、原則は間引きによる減便で運用行路はほとんど変えていない。

そう考えると、2022年3月12日JR西日本ダイヤ改正で減便が落ち着いたことを考えると、本年2022年は10月にダイヤ改正を行う可能性は低いのではないだろうか。

では今回の2022年10月JR西日本運用変更ではどのような運用変更を行うのだろうか。

今回の2022年10月実施予定のJR西日本近畿統括本部運用変更では、大和路線の201系運用がさらに縮小する見込みだ。

JR京都線・JR神戸線用225系の投入計画に変更はないようで、網干支所に225系を投入し玉突きとして221系を奈良支所に転属、201系を置き換えた廃車にする予定だ。

なお次回2023年3月ダイヤ改正にて201系の運用をすべて廃止し、大和路線は221系のみの運転となる見込みだ。




2. 223系転属で113系縮小と117系廃止か

今回の2022年10月実施予定のJR西日本近畿統括本部運用変更では、京都支所所属の113系や117系にて車両転属による運用変更を行う見込みだ。

京都支所には嵯峨野線・湖西線・草津線で運転する車両が所属している。このうち嵯峨野線用は221系に統一しているが(嵯峨野線の223系は福知山電車区所属)、湖西線や草津線には未だに113系や117系などの国鉄時代に投入した車両を運用している。このため京都支所に所属する113系や117系は京都駅に乗りいれるが、運転区間のほとんどが滋賀県である。

113系4両編成16本、117系6両編成5本の計94両が湖西線用・草津線用として所属している。これらの老朽化した国鉄型車両を置き換えるべく、JR西日本車両調達計画では当初湖西線や草津線用車両など約170両の車両を置き換える計画があったが、2020年に雲隠れしている。

なぜ車両調達計画はなくなってしまったのか。前回の2022年3月ダイヤ改正以降、既に網干支所(JR京都線・JR神戸線用)から4両編成1本と6両編成2本、日根野支所(阪和線・紀勢本線用)から4両編成2本、宮原支所(JR宝塚線用)から4両編成5本の合わせて44両の223系が京都支所に転属している。これらの44両は2022年7月現在運用に就いていないが、今回の運用変更で湖西線や草津線で運用を開始する可能性がある。

もっとも223系は新快速や関空快速などの京阪神近郊のフラッグシップ列車として導入してきた車両ではあるが、投入初年は1994年と28年も前にさかのぼる。経年を考えると汎用車両として支線区に転属するのは致し方ないだろう。

ただ、さすがに94両を44両で置き換えるのは車両が少なすぎる。このため113系や117系の少なくともどちらかは2022年10月以降も残るだろう。




ただひと口に223系と言っても、網干車や宮原車は2人掛け&2人掛けなのに対し、日根野車は2人掛け&1人掛けである。そうなると座席数が大きく異なる列車が混在する。これらの調整は見ものになりそうだ。

また福知山電車区の113系2両編成6本も置き換わってもおかしくはないが、近年転属できそうな余剰となっている2両編成が和歌山支社の227系2両編成くらいしかなく、今回の運用変更でJR西日本から113系がなくなるということはなさそうだ。

なお京都支所では221系を運用しているが、今のところ4運用が余剰となった奈良支所からの221系の転属はない。2023年3月にJR西日本奈良線が京都~城陽間で完全複線化するのに合わせ平日朝ラッシュ時の増発による車両運用増加の可能性があるため、そのために留保しているのだろうか。

このほかJR西日本広島支社管内では広島近郊の山陽本線で車両運用を削減したが、余剰となった227系運用は岩国~新山口間の113系運用の置き換えに充てたため、今回の運用変更では置き換えはなさそうだ。

(2022.07.25 追記)なおその後JR西日本ではJR九州西九州新幹線開業日と同じ2022年9月23日にダイヤ改正を行うこととなった。が、内容は山口県内の山陽本線で小月~下関間の11時~13時に運転する2往復を月曜運休にするに留まる。逆を言えばその他の線区では2分以上の時刻変更はないことを意味している

そう考えると今回の大和路線普通への221系拡大や湖西線・草津線への223系拡大も同日の2022年9月23日に行う可能性が高いのではないだろうか




3. 今後223系追加転属で今後113系・117系廃止か

では湖西線や草津線の113系や117系はいつまで運転するのだろうか。

阪和線や紀勢本線用車両が所属する日根野支所では前回2022年3月12日JR西日本ダイヤ改正で223系4両編成の運用が8本も減っている。先述したようにこのうち2本がすでに京都に転属しているが、残る6本も転属可能だろう。そう考えるとあと24両は京都支所に送り込める。

これらの列車も合わせると、223系4両編成16本と6両編成2本の合計18本となる。もっとも現在の113系・117系の合わせて21本よりは少し少ないが、つり革のない117系6両編成の一部を223系4両編成で置き換える可能性は十分あるほか、既に湖西線や草津線、嵯峨野線で運転している221系と223系は併結可能のため予備車を共通運用化できることから、113系と117系を合わせた21本より多少少なくても置き換えは出来うる。

そうなると当初170両の新車(おそらくこの時は221系も置き換え対象としていた?)を投入しようとしていたところ、このご時世で広い範囲での減便を行い各地で少しずつ車両が余った影響で、223系の車両転属だけで湖西線と草津線の普通列車を置き換えられてしまう可能性すらある

このほか前回の2022年3月12日JR西日本ダイヤ改正で琵琶湖線の新快速を昼間に毎時1本運転区間を短縮したが、昼間の草津始発終着の琵琶湖線新快速毎時1本と草津線普通毎時1本の接続が妙に良かったりする。同一車種の223系を使うとはいえ新快速は終日12両運転で草津線は昼間は4両編成であり最大でも8両編成までしか乗り入れられないことを考えると、増解結の手間をかけてまで新快速を草津線柘植まで乗り入れる義理はないだろう。


4. 結び

今回の2022年10月実施予定のJR西日本近畿統括本部運用変更では、前回2022年3月12日JR西日本ダイヤ改正での朝夕の減便による運用削減により余剰となった車両の京都支所転属により、湖西線や草津線など滋賀県内を中心に走る列車で車両置き換えを図る見込みだ。

今後岡山支社で新型車両の投入を計画する中、JR西日本でどのように車両を置き換えてどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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