JR西日本中国統括本部は2024年8月22日、プレスリリースにて2024年10月5日に着席保証座席うれしートを拡大に伴うダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 広島にうれしート設定へ!
今回の2024年10月5日JR西日本ダイヤ改正では、広島県内に着席保障座席を設定する。
今回設定するのは山陽本線へのうれしート導入で、JR西日本では2023年10月23日より大阪都市圏の大和路線区間快速およびおおさか東線直通快速で導入する。JR西日本うれしートはJR東日本普通列車グリーン車と異なり駅ホームに券売機を設ける必要がない。このため手軽に始められるのがメリットである。
その着席保証座席うれしートを広島県内にも導入することとなった。
1975年の山陽新幹線開業以降昼行特急列車に恵まれずホームライナーも設定してこなかった広島県内で、着席保証座席うれしートを設定することとしたのだ。
着席保障座席うれしートは運賃のほかチケットレス料金券であれば300円で利用できる。
ではどのような列車に導入するようになったのか見ていこう。
2. 平日朝の快速通勤ライナーに導入へ!
今回の2024年10月5日JR西日本中国統括本部ダイヤ改正では、広島県内の山陽本線に着席保証座席うれしートを導入する。
今回平日朝に設定するのは岩国6時48分発快速通勤ライナー広島行きである。途中停車駅は大竹、宮島口、宮内串戸、五日市から先の各駅で、このうち岩国→五日市間で着席保証座席を設定する。広島には7時35分着と朝早い。
1つ懸念なのがこの快速通勤ライナー、4両での運転なのである。平日朝は7両や8両で運転する列車もある中、4両中最後部の半室を指定席として営業するのはやや自由席が詰まる気がするが。
また今後拡大するとしても2022年3月18日JR西日本ダイヤ改正で快速を減便したために平日朝の岩国方面からの広島行き快速通勤ライナーはこの1本しか残っていない。着席保証座席うれしートは快速列車への設定しかないことから今後のうれしート拡大は難しいだろう。
3. 土休日昼間も着席保証座席うれしート導入へ!
今回の2024年10月5日JR西日本中国統括本部ダイヤ改正では、土休日も広島県内の山陽本線に着席保証座席うれしートを導入する。
今回着席保証座席うれしートを設定するのは岩国15時39分発快速シティライナー広島行きと岩国16時39分発快速シティライナー広島行きの2本となっている。この2本はいずれも宮島口16時ちょうど発、17時ちょうど発となっていることから、宮島観光からの帰りに使いやすい列車に着席保証座席を設定したことになる。
これらの快速シティライナーはいずれも6両で運転、最後部半室を着席保証座席うれしートとする。
4. 結び
今回の2024年10月5日JR西日本ダイヤ改正では、平日朝と土休日昼間に着席保証座席うれしートを広島県内山陽本線に設定することとなった。
今後JR西日本でどのような着席保証座席を設定していくのか、見守ってゆきたい。
関連情報:2024 年 10 月 5 日ダイヤ修正について~ 有料座席サービス「快速 うれしート」導入 ~ – JR西日本中国統括本部
コメント