JR西日本近畿統括本部は2022年12月16日、プレスリリースにて2023年3月18日にダイヤ改正を行うと公表した( 2023年3月18日にダイヤ改正を実施します )。今回はこのうち小浜線・舞鶴線について見ていく。
1. 舞鶴線125系復活で福知山乗り入れ再開へ!
今回の2023年3月JR西日本福知山支社ダイヤ改正では、舞鶴線で125系運用が復活した。
舞鶴線では昼間の113系2両編成運用のうち1運用を125系2両に置き換えた。舞鶴線では2003年3月15日JR西日本ダイヤ改正で125系運用を開始したが、2006年10月21日に運転を休止した。今回のダイヤ改正で125系の舞鶴線運用が復活した。
列車番号が異なるので厳密には東舞鶴を境に別列車扱いだが、東舞鶴で回送に変更しないこと、車内の乗客を一度車外に出てもらっていないことから乗り通すことが可能であり、事実上敦賀発福知山行きと福知山発敦賀行き直通列車が復活した。
2. なぜ125系の舞鶴線・福知山線乗り入れが復活したのか
ではなぜ今回の2023年3月18日JR西日本ダイヤ改正で舞鶴線の125系運用が復活したのだろうか。
1つは125系は2003年以降に投入した車両であるため、従来の113系電車よりも消費電力が少ない。播但線や山陰本線での気動車列車の減便も考えると、どうやら今回のJR西日本福知山支社ダイヤ改正では、老朽化した113系やキハ40系の走行距離減少により少しでも長持ちさせたいようだ。
ただ、それだけではない。
そもそも舞鶴線で2003年3月15日JR西日本ダイヤ改正で125系運用を開始したのは、小浜線用125系電車を福知山電車区に配置するためである。もっとも2006年10月21日に小浜線敦賀駅至近の金沢総合車両所敦賀支所所属になったため小浜線用125系の出入庫に際して舞鶴線に乗り入れる必要がなくなったが、それまで金沢総合車両所敦賀支所所属にできなかったのは北陸本線が当時まだ交流電化で、直流専用の125系電車は金沢総合車両所敦賀支所に入線できなかったためである。
では今後どうなる見込みなのか。2024年3月の北陸新幹線敦賀延伸によりJR西日本では北陸本線金沢~敦賀間をIRいしかわ鉄道およびハピラインふくいに移管する。これに伴いJR西日本金沢支社管内で在来線組織を大幅に再編、松任本所を移管したうえで金沢総合車両所を金沢車両区に降格する。
これにより金沢支社管内で台車検査や全般検査ができなくなる可能性が高い。このためこれらの台車検査や全般検査を福知山電車区に委託するために125系を福知山に1日1往復で言えりさせることとしたのではないだろうか。
ただ、そう考えると今後湖西線や北陸本線用521系も福知山電車区で台車検査や全般検査を行う可能性がある。521系は過去に小浜線に定期運用があったほか、ときより臨時代走で入線することもあるから運用してもおかしくはない。そう考えるとこの1往復はもしかしたら2024年3月以降日によって521系が運用してもおかしくはない。
4. 結び
今回の2023年3月JR西日本福知山支社ダイヤ改正では、北陸新幹線弦が延伸に伴う在来線車両配置再編に伴い、舞鶴線での125系運用が復活し福知山まで乗り入れることとなった。
今後北陸新幹敦賀延伸で大きく車両変更を行う中、JR西日本でどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。
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