京王電鉄は2021年2月5日、プレスリリースにて3月13日にダイヤ改正を行うと公表した( 京王線・井の頭線のダイヤ改正を実施します )。今回はこれについて見ていく。
1. 終電の繰り上げ実施へ
今回の2021年3月13日京王電鉄ダイヤ改正では、2020年10月30日ダイヤ改正以来約4か月半ぶりにダイヤ改正を行うこととなった。
2018年・2019年・2020年と3年連続2月22日にダイヤ改正してきたが、今回は外すこととしたようだ。
そもそも京王電鉄では2021年1月20日の終電繰り上げで15分程度終電を繰り上げたのだが、今回のダイヤ改正でさらに新宿発及び渋谷発の終電を3分程度繰り上げる。
今回のダイヤ改正では京王線新宿24時18分発準特急京王八王子行き(高幡不動から各駅停車)が上北沢~京王八王子・京王多摩センターへの終電となる。またこの準特急京王八王子行き最終に接続する井の頭線渋谷24時18分発急行吉祥寺行きを渋谷24時15分発に3分繰り上げることとなった。このほか井の頭線では24時台の1往復を減便しているほか、終電を概ね全線で3分程度繰り上げている。
JR東日本中央線高尾行き終電新宿24時30分発から24時00分発に30分繰り上げたことを考えると、15分程度の繰り上げで済ます京王電鉄はやや良心的なのだろう。なお京王線新宿から高尾への最終は2021年1月20日より京王線新宿24時01分発準特急京王八王子行き(高幡不動から各駅停車)で北野連絡のまま変わりない。
なぜこのような微調整にしたかと東京都交通局が時刻変更を認めてくれないために都営新宿線からの各駅停車若葉台行きの新線新宿出発時刻を動かせなかったためなのだが、この各駅停車若葉台行きは笹塚で準特急京王八王子行き最終に抜かれるために7分も停車していたことから、準特急の時刻を繰り上げて笹塚での停車時間削減に成功している。
これによりこの若葉台行き最終は笹塚→八幡山で3分繰り上がっているほか、後続の区間急行や特急などがすべて廃止となり通過待ちをする必要がなくなったため相模原線内では8分繰り上げて運転することとなった。
なお京王線では終電付近を除き時刻変更をあまり行わなかったため、そのほかの終電は2021年1月20日終電繰り上げ時点とあまり変わっていない。
このほか土休日運転の都営新宿線本八幡7時20分発急行多摩動物公園行きが急行笹塚行きに短縮することとなった。これにより動物園線から急行が消滅し、高幡不動~多摩動物公園間の折り返し運転のみとなった。これにより動物園線の調布・新宿方面直通列車を全廃することとなった。
2. 結び
今回の2021年3月13日京王電鉄ダイヤ改正では、終電の繰り上げをさらに実施しさらに最大8分の終電繰り上げを実施することとなった。
今後京王電鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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