近畿日本鉄道は2024年12月13日、プレスリリースにて2025年2月22日にダイヤ変更を行うと公表した。今回はこのうち特急列車について見ていく。
1. 関西大阪万博に向け名阪特急増発へ!
今回の2025年2月22日近畿日本鉄道ダイヤ変更では、関西大阪万博に向け名阪特急を増発する。
今回増発するのは平日は朝の近鉄名古屋7時17分発大阪難波行きひのとり1本と、夜間の大阪難波20時20分発アーバンライナー近鉄名古屋行きと大阪難波21時20分発ひのとり近鉄名古屋行き1本となっている。
また土休日は朝の2往復と夜間の1.5往復となっている。
詳細は以下の通り。
このうち大阪難波20時20分発近鉄名古屋行き特急を除く平日の1往復と土休日の3往復が新型車両80000系ひのとりでの運転となっている。
今回の名阪特急の増発は関西大阪万博に向けてのものだとしている。
ただ停車駅の少ない名阪甲特急は、20000系アーバンライナーから80000系ひのとりに置き換えるにあたり同じ6両でも308席から234席に座席数を約24.0%減らしており、輸送力が不足している。このため減っていた輸送量の回復により座席が足りなくなったという方が正しいのではないか。
2. 大阪難波~伊勢志摩間で特急増発へ!
また今回の2025年2月22日近畿日本鉄道ダイヤ変更では、大阪難波~伊勢志摩間の特急列車も増発する。
今回増発するのは土休日の大阪難波10時50分発鳥羽行き特急と鳥羽14時18分発大阪難波行き特急の1往復で、多客臨時列車から定期列車への格上げとなる。
3. 大和路線快速指定席うれしーと対抗で奈良線特急利便性向上へ!
また今回の2025年2月22日近畿日本鉄道ダイヤ変更では、奈良線特急の利便性を向上する。
このほか平日の大和西大寺7時37分発大阪難波行き特急を近鉄奈良7時28分発に延長する。
競合するJR西日本大和路線では2024年より朝夕の快速列車に指定席うれしートを設定することで通勤時間帯に着席保証サービスを提供するようになった。これをふまえ近鉄でも奈良線特急では近鉄奈良発着を増やすことでできる限り利便性を上げようとするに至ったのではないか。
このほか平日・土休日ともに近鉄名古屋22時25分発松阪行き特急を近鉄名古屋22時20分発名張行き特急に行先変更する。
4. 結び
今回の2025年2月22日近畿日本鉄道ダイヤ変更では、輸送力減少を補うために名阪特急を増発したほか、奈良線特急の利便性を向上した。
今後近畿日本鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:2025年2月22日(土)ダイヤ変更について – 近畿日本鉄道
コメント