韓国鉄道KORAILは2023年2月10日、プレスリリースにて3月1日にダイヤ改正を行うと公表した( 韓国鉄道KORAIL、2023年3月1日にダイヤ改正 プレスリリースリンク不可のためTwitterに挙げた画像(内容同じ)にて代用 )。今回はこれについて見ていく。
1. 保守工事に伴い減速運転へ
今回の2023年3月1日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、京釜線ソウル〜衿川区庁間の保守改良工事に伴い、最高速度を60km/hに制限する。
これにより同区間を通る在来線列車および高速列車KTXの所要時間を伸ばすこととし、ソウル・龍山発着時刻をおおむね3分程度変更し、下り列車はおおむねソウルおよび龍山発時刻を3分繰り上げ、ソウル行きおよび龍山行きは到着時刻を3分繰り下げることとした。
また京釜線ソウル〜衿川区庁間では昼間の保守点検時間を1時間設けることとした。これによりソウル10時57分発〜11時57分発とソウル13時50分〜14時50分着に列車を設定しないこととした。
2. 列車時刻の大幅変更によりITX-セマウル本数維持のまま運用削減へ!
今回の2023年3月1日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、一部の在来線列車で大きく時刻を変更する。
湖南線龍山10時50分発ITX-セマウル1061列車木浦行きを龍山12時02分発に72分繰り下げる。韓国鉄道KORAILでは中長距離列車の折り返し時間を1時間以上確保しているため、この大幅な時刻変更により湖南線光州6時30分発ITX-セマウル1072列車龍山行きの折り返しとして運用できるようになることから、ITX-セマウル用210000系電車を1運用を削減できる見込みだ。
なおこのほかの列車でも所要時間を1分ほどのばすゆとりダイヤを導入する。
3. 結び
今回の2023年3月1日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、運転本数を変えないまま保守工事に伴いソウル市内発着を中心に時刻変更を行なったほか、特急格電車ITX-セマウルを1運用削減し運用合理化を図ることとなった。
現在順次投入している特急格電車ITX-セマウル用新型車両が営業運転を開始する2023年3月末以降のダイヤ改正でどのように機関車牽引の客車列車の急行格列車ムグンファ号を置き換えていくのか、見守ってゆきたい。
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