韓国鉄道KORAILは2023年12月13日、プレスリリースにて12月29日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこのうち高速列車KTXについて見ていく。
1. ITX-マウム増発へ!
今回の2024年2月~4月韓国鉄道KORAIL臨時列車運転では、2023年9月1日より運転を開始した新型特急電車ITX-マウムを増発する。
韓国鉄道KORAILは予備車両が少ないことから多客時の臨時列車は曜日運転列車の毎日運転で済ませている。このため多客期は当然座席数が足りるはずもなく、すぐに満席になってしまう。
しかも近年の在来線急行格列車ムグンファ号用客車の老朽化で減車を行っていたことから予約がさらに取りにくくなっていた。そこで今回の臨時列車運転では、在来線特急格電車ITX-マウムを土休日に1往復臨時列車として増発することとしたのである。
今回増発するのはソウル11時49分発ITX-マウム4201列車釜山行きと、釜山11時58分発ITX-マウム4202列車ソウル行きの1往復となっている。いずれも短い4両編成での運転となる。
ただ、京釜線のITX-マウムは輸送力不足を補うために4両編成を2本つないだ8両で運転するところ、車両不足のため4両編成で運転することとなった。この輸送力不足をできるだけ目立たなくするために極力停車駅を少なくすることで利用できる人数を減らすこととしたのである。
今回の臨時ITX-マウムは停車駅は極力少なくするため、途中停車駅を永登浦、大田、東大邱のみにしぼった。おいおい、高速列車KTX運転開始前の最盛期のセマウル号ではないか!
この少ない停車駅のおかげでソウル~釜山間は4時間18分で走破するという快足ぶりを見せることとなった。
なおこの臨時ITX-マウム設定の影響で、京釜線・忠北線・慶全線ムグンファ号各1本ずつ計3本で最大5分の時刻繰り上げを行っている。
2. 結び
今回の2024年2月~4月韓国鉄道KORAIL臨時列車運転では、新型特急電車ITX-マウムを臨時列車として運転し、最小停車駅のみで運転しソウル~釜山間を4時間18分で走破することとなった。
今後ITX-マウム用220000系をどんどん増備する中、韓国鉄道KORALでどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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