韓国鉄道KORAILは2024年12月23日、プレスリリースにて東海線浦項～東海間電化開業に伴い2025年1月1日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 80年越しの東海線電化新線開業へ！
今回の2025年1月1日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、東海線が電化新線開業した。
韓国鉄道KORAILでは2024年11月～2025年1月にかけ新線開業が7件続く祭り状態であり、今回は11月2日の西海線および平沢線開業、11月30日中部内陸線聞慶延伸、12月14日の大邱広域電鉄大慶線運転開始、12月20日の中央線新線付け替えによる複線電化と準高速列車KTX-EUM乗り入れ開始、12月28日の首都圏広域急行電鉄GTX-Aソウル乗り入れ区間運転開始に続き6件目である。
今回2025年1月1日に電化開業したのは東海線浦項～東海間である。この区間は日本統治時代の1944年に大日本帝国政府が建設をし始めていたが、戦況悪化により1945年8月15日の光復により事業停止したままだった。もっとも今回開業した電化新線は将来は準高速列車KTX-EUMも運転できる200km/h対応のため直線を多くするため山岳に多く引いたことから日本政府が建設した路盤はほとんど使っていないが、日本統治時代以来80年越しの夢ともいえる路線となる。
これにより江陵・東海～浦項～東大邱・釜田間を結ぶ鉄道新線が開通することなった。
2. ITX-マウムとヌリロ計8往復運転へ！
また今回の2025年1月1日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、東海線に特急格電車ITX-マウムと急行格電車ヌリロを運転する。
今回の電化新線を運転する列車は、江陵～浦項～西慶州～東大邱間がITX-マウム1往復とヌリロ3往復の計4往復、江陵～浦項～慶州～釜田(釜山の中心地)間がITX-マウム4往復となっている。
江陵～釜田間のITX-マウムは所要時間約5時間となっている。5時間というのは主要幹線である京釜線ソウル～釜山間の全線所要時間より長い。このご時世でも在来線列車の5時間長距離列車が走るとは。
3. 江陵～東海間ヌリロシャトル列車大幅減便へ！
また今回の2025年1月1日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、嶺東線江陵～東海間で運転していた急行格列車ヌリロ11往復を1往復にまで減便する。
同区間は先述した江陵～浦項～西慶州～東大邱間がITX-マウム1往復とヌリロ3往復の計4往復、江陵～浦項～慶州～釜田間がITX-マウム4往復の8往復を別途運転しているため在来線列車で9往復確保しているほか、江陵線KTXのうち東海発着列車もある。このため実質11往復から9往復への2往復減便で済むしソウル方面へは大きな影響はないだろう。
4. 嶺東線からの釜田発着列車経路変更で短縮へ！
また今回の2025年1月1日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、嶺東線の中央線直通列車にも変化がある。
嶺東線東海～栄州間は1日4往復の機関車けん引の客車急行格列車ムグンファ号を1日4往復運転している。がこのうち3往復は栄州から先中央線に直通し、東大邱発着2往復、釜田発着1往復を運転している。
が2025年1月1日韓国鉄道KORAILダイヤ改正で東海線東海～浦項間開通により東海から釜田への最短経路が東海線ITX-マウムに変わった。このため嶺東線ムグンファ号のうち釜田発着の1往復の中央線乗り入れを取りやめ東海～栄州間折り返しとする。これにより中央線栄州～慶州間でムグンファ号が1往復減便することとなった。救済として2024年12月20日より中央線準高速列車KTX-EUM3往復が釜田乗り入れを行っているため、差し引き中央線では2往復増発している。
なお東海～栄州～東大邱間の急行格列車ムグンファ号2往復はそのまま残る。
5. 結び
今回の2025年1月1日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、東海線東海～浦項間開業という日本統治時代からの80年越しの夢がかなったことで1日8往復の列車を運転することとなった。
今後2025年にかけて続々と新線を開業しITX-マウムを大量投入する韓国鉄道KORALでどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。
関連情報:韓国鉄道KORAIL、2025年1月1日にダイヤ改正 – X(韓国鉄道KORAILからの引用不可のためXで代用)
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