韓国鉄道KORAILは2025年2月7日、プレスリリースにて2月9日~2月16日に中央線・太白線でスキー向け臨時列車を運転すると公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 韓国鉄道KORAILで臨時列車運転へ!
今回の2025年2月韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、中央線・太白線で臨時列車を運転し増発する。
そもそも韓国鉄道KORAILは車両運用カツカツのため、曜日運転列車の臨時増発程度しか多客期増発をしてこなかった。が、2024年ごろから新型特急電車ITX-マウムの増備によりダイヤ改正までの間余剰車両を使うことで臨時列車を新規に設定し増発することに成功した。
今回運転する中央線・太白線臨時列車は機関車けん引の特急格客車列車セマウル号での運転となる。
今回運転するのはソウル7時28分発太白行きセマウル号4441列車と、太白17時20分発ソウル行きセマウル号4442列車となっている。2025年2月9日~2月16日の毎日運転する。
途中停車駅は清涼里、原州、堤川と主要駅のみで、ソウル~太白間の所要時間は4時間01分~4時間03分となっている。全線運賃は23,200ウォン(約2,400日本円)となっている。
そもそも中央線の太白線直通列車は清涼里発着しかないのに、中央線でも準高速列車KTX-EUMしか乗り入れないソウル発着で運転するのである。
これによりソウル市内から太白への直通列車は期間中5往復から6往復となる。
ただ、そもそも特急格列車セマウル号は在来線最速の列車で、かつて花形列車であった。が2004年2月1日の高速列車KTX運転開始以降在来線特急格列車セマウル号の淘汰が始まり、各線電化により電車特急ITX-セマウルに順次置き換えられた。このためセマウル号は非電化区間を含む京釜線・長項線龍山〜益山間しか残っておらず、車両も格下の急行格列車ムグンファ号改造客車に変わったため風前の灯となっている。
そんな元花形列車セマウル号が、ソウル発着で復活するのである!こんなこと今後あるだろうか。
2. 結び
今回の2025年2月韓国鉄道KORAIL臨時列車運転では、中央線・太白線臨時列車を機関車牽引の特急格列車セマウル号で運転することにより、ソウル発着のセマウル号が復活することとなった。
今後2025年にかけて続々と新線を開業しITX-マウムを大量投入する韓国鉄道KORALで機関車牽引の客車列車セマウル号をどのように運転していくのか、楽しみにしたい。
関連情報:韓国鉄道KORAIL、2025年2月9日から16日に中央線・太白線で臨時セマウル号を運転すると公表 – X(韓国鉄道KORAILからの引用不可のためXで代用)
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