十字状への開業で市街地から空港へ飛躍的に便利に! 昆明地下鉄3号線開業に伴うダイヤ改正(2017年8月29日)

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昆明軌道交通は8月29日、プレスリリースにて8月29日に3号線開業に伴いダイヤ改正を行ったと公表した( 地铁3号线、6号线一期今日开通试运营 )。今回はこれについて見ていく。

1. 空港路線の6号線本格開業へ

今回の2017年8月29日ダイヤ改正では、昆明地下鉄の6号線の本格営業開始と3号線の新規開業が行われる。6号線は2012年6月28日に東部バスターミナル駅と空港中心駅の2駅のみの暫定開業であったが、今回の2017年8月29日ダイヤ改正で 途中駅の大板橋と空港前が開業し、予定していた4駅が全て開業した。これにより6号線は本格開業し、増発がなされることとなった。
6号線は空港連絡鉄道ということもあり6時20分から22時20分までの運行で15分間隔で運転されることとなった。昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は100%であるが、これは2012年の暫定開業時の25分間隔より輸送力が66.7%増加しており、運転時間も7時から19時05分までであったことからも、4時間55分も拡大されたことになる。

2. 3号線新規開業

また今回の2017年8月29日昆明地下鉄ダイヤ改正では、6号線の東部バスターミナル駅からさらに西に新規路線となる3号線が新規開業した。この3号線の開業に伴いこれまで飛び地路線であった6号線とメイン路線であった2号線(1号線と直通)が繋がり、昆明中心部から地下鉄利用での空港アクセスルートができた。
3号線は全長19.16kmにも及び、6両編成での運転となる。昼間は平日・土休日ともに8分間隔、平日朝夕ラッシュ時は6分間隔の運転で、昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は75%となっている。中国では80%台のことも珍しくないが、昆明地下鉄3号線では日本の基準に当てはめても適合する結果となった。
運行時間は、西側終点の西山公園発基準で6時20分から22時20分、東側終点かつ空港アクセス路線の6号線と乗り換えられる東部バスターミナル駅発基準で6時20分から22時45分となっている。なぜ地下鉄にも関わらず上りと下りで終電の時間が違うかというと、6号線の終電が空港中心駅を出るのが22時20分であり、終点かつ3号線と乗り換えられる東部バスターミナル駅までの所要時間は23分である。そこから2分接続で3号線の最終西山公園行きに接続することができ、昆明市中心部に向かうことができる。しかし逆方向の西山公園は特に接続する路線もないため、22時20分で運転を打ち切ることとしたのだろう。


3. 結び

今回の2017年8月29日昆明地下鉄ダイヤ改正では、6号線の本格営業開始と3号線の新規開業により、大幅に空港アクセスが改善された。今後どのように昆明地下鉄路線網が発展して行くのか、楽しみにしたい。

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