京都丹後鉄道は2023年1月26日、プレスリリースにて3月16日にダイヤ改正を行うと公表した( 京都丹後鉄道2023年3月18日(土)ダイヤ改正実施 )。今回はこれについて見ていく。
1. 特急「たんごリレー」接続改善へ
今回の2023年3月16日京都丹後鉄道ダイヤ改正では、特急列車の接続を改善する。
宮津6時44分発特急「たんごリレー2号」福知山行きを宮津7時32分発に48分繰り下げる。これは終点福知山で連絡する山陰本線特急「きのさき6号」京都行きおよび福知山線特急「こうのとり6号」新大阪行きがともに金曜土曜日曜日は運転するものの月~木曜は基本的に運休となる指定日運転列車のため、リレーと称しているのに月~木曜日は連絡する特急列車がないためである。
このため毎日運転の定期列車である次の列車福知山8時38分発山陰本線特急「きのさき8号」京都行きおよび福知山8時40分発福知山線特急「こうのとり8号」新大阪行きへの接続へと変えることとした。
ただ福知山での接続時間が32分もあるため、後続の宮津7時43分発普通福知山行きでも連絡できてしまう。というか現状すでに間に合っている。
2. 着席保証列車「通勤ライナー」廃止へ
今回の2023年3月京都丹後鉄道ダイヤ改正では、特急以外の着席保証列車を廃止する。
今回のダイヤ改正で廃止するのは毎日運転の宮津8時19分発着席保障列車「通勤ライナー」福知山行きとなっている。
着席保証列車「通勤ライナー」はKTR8000形(「たんごリレー」型車両)で運転していたが、福知山への送り込みとして運転してきた。今回のダイヤ改正以降は回送で福知山まで送り込むようだ。
このほかあおまつ号含む普通列車で行先の入れ替えを4往復で行う。
3. JR東海キハ85系投入で車両更新へ!
京都丹後鉄道では2023年3月にJR東海キハ85系をJR西日本京都鉄道博物館経由で転属する見込みだ。
このキハ85系はJR東海高山本線特急「ひだ」に使用していた車両であり、2022年7月1日よりキハ85系を順次新型車両HC85系に置き換わっていた。今回の2023年3月18日JR東海ダイヤ改正で高山本線特急「ひだ」がすべて新型車両HC85系になるのに合わせ京都丹後鉄道へ4両転属することにしたようだ。
これによりKTR001形気動車3両編成1本は廃止、KTR8000形(丹後の海型車両)と同じ2両組成とすることでKTR8000形と同等の運用を組めるようにすることが目的のようだ。
KTR8000形は京都丹後線特急「たんごリレー」のほか、JR西日本山陰本線直通特急「はしだて」「まいづる」2往復にも運用している。JR西日本は特急「ワードビューひだ」が大阪まで乗り入れていた関係でキハ85系の扱い方は知っているので、山陰本線乗り入れ京都まで行う分には他社直通を踏まえてもハードルは低い。
もっともKTR8000形とキハ85系の連結は難しいだろうが、キハ85系による特急「はしだて」「まいづる」運用を行ってもおかしくはないだろう。
ただ、北近畿タンゴ鉄道KTR001形もJR東海キハ85系もほぼ同期の1990年~1992年製なのだが。まあ1本しかないので保守が面倒ということはあるかもしれないが、だったらKTR8000形分も置き換えても良かったのではないかと思うが。
4. 結び
今回の2023年3月京都丹後鉄道ダイヤ改正では、福知山での特急接続改善のほか運用の見直しを図ることとなった。
今後キハ85系を投入する京都丹後鉄道でどのようなダイヤ改正を実施していくのか、見守ってゆきたい。
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