京都丹後鉄道は2023年8月22日、プレスリリースにて10月1日にダイヤ改正を行うと公表した( 京都丹後鉄道 2023年10月1日(日)にダイヤの一部変更を実施 )。今回はこれについて見ていく。
1. 特急「たんごリレー」格下げで乗車チャンス拡大へ!
今回の2023年10月1日京都丹後鉄道ダイヤ改正では、2023年3月18日京都丹後鉄道ダイヤ改正以来約6か月ぶりにダイヤ改正を行う。
今回のダイヤ改正では、前回のダイヤ改正で大きく時刻変更した宮津7時32分発特急「たんごリレー2号」をKTR8000形(「丹後の海」型車両)からKTR300形運用に変更し快速に格下げ、特急料金徴収をやめるとともに停車駅を増やす。
この特急「たんごリレー2号」は終点福知山でJR西日本山陰本線特急「きのさき6号」京都行きおよび福知山線特急「こうのとり6号」新大阪行きと接続するが、今回の種別格下げと停車駅4駅増加に伴い接続改善を図る。
また停車駅を増やし特急料金をなくすことで、前後の普通列車の混雑緩和を目指すようだ。
2. 車両置き換えによる高速化でJR特急連絡へ!
また今回の2023年10月1日京都丹後鉄道ダイヤ改正では、普通列車の時刻を変更し福知山駅でのJR特急との接続向上を図る。
今回所要時間を大きく短縮するのは宮津6時51分発普通福知山行きである。この列車は最高速度95km/hの普通列車用KTR300形運用で福知山7時43分着となっている。
が今回のダイヤ改正より120km/h対応の特急型車両KTR8000形(「丹後の海」型車両)による運用に変更となり、宮津発時刻を変えないまま福知山着時刻を7時35分着に8分繰り上げることとなった。
これによりおもに金土日運転の福知山7時43分発山陰本線特急「きのさき6号」京都行きと連絡できるようになったほか、福知山7時45分発福知山線特急「こうのとり6号」新大阪行きへも連絡改札口経由2分乗り換えから10分乗り換えに大きく拡大し利便性が向上することとなった。
結果的にKTR8000形(「丹後の海」型車両)と普通列車用KTR300形運用各1本を入れ替えたが、なぜこのようにしたのだろうか。
そもそも前回の2023年3月18日京都丹後鉄道ダイヤ改正まで特急「たんごリレー」用特急型車両KTR8000形(「丹後の海」型車両)の福知山行きは現在の特急「たんごリレー2号」より52分早かった。が、金土日しか運転しない福知山7時43分発山陰本線特急「きのさき6号」京都行きと福知山7時45分発福知山線特急「こうのとり6号」新大阪行きに連絡するため、月火水木は連絡しないではないかということで繰り下げたものである。
が、それでは特急型車両KTR8000形(「丹後の海」型車両)の福知山折り返し時間が46分しかなく短いため、車両運用的に福知山折り返し時間をおおむね戻したのだろう。
このほか今回のダイヤ改正では京都丹後鉄道で普通列車3往復が時刻変更しているが、基本的に所要時間が伸びている。
3. 結び
今回の2023年10月1日京都丹後鉄道ダイヤ改正では、車両運用変更に伴い
JR西日本北陸新幹線敦賀延伸に合わせ敦賀発着京都丹後鉄道直通列車の運転を控える中、今後京都丹後鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか見守ってゆきたい。
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