長崎電気軌道は2019年6月20日、プレスリリースにて6月27日にダイヤ改正を行うと公表した( ダイヤ改正のお知らせ )。今回はこれについて見ていく。
2019年3月16日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!
1. 1系統の増発と4系統の減便へ
今回の2019年6月27日長崎電気軌道ダイヤ改正では、2017年11月29日ダイヤ改正以来約1年7か月ぶりにダイヤ改正を実施する。
運転間隔は1系統が5分30秒間隔から5分間隔に短縮すし輸送力が10.0%増加する一方、5系統は8分間隔から9分間隔に延長し輸送力が11.1%低下、4系統は13分間隔から20分間隔に延長し輸送力が35.0%低下することとなった。
5系統の減便は終点石橋で乗降時間がかかるようになったこと、石橋~大浦天主堂間が単線であり行き違いができないことから、運転間隔が広がらざるを得なくなったことが背景にあるが、4系統の減便は明らかな輸送力調整だろう。
なお、4系統の運転間隔は2017年11月29日ダイヤ改正以前と同じ運転間隔となるのだが、当時発行していた1系統と5系統の乗り継ぎ券は西浜町では発券されない。乗り継ぎ利用する際には新地中華街(築町)で行う必要がある。
今回の長崎電気軌道ダイヤ改正は日本で令和初となるダイヤ改正の実施となる。プレスリリース公表順では2019年7月5日の東京メトロ丸ノ内線ダイヤ改正が先であったのだが、長崎電気軌道が割り込んだのだ。
そして令和初の日本のダイヤ改正が減便とはなにごとだ。今でさえ長崎は九州新幹線長崎ルートの全線フル規格化変更に関して佐賀ともめているのに、日本中のダイヤ改正ファンを敵にまわしてどうする。北九州に次いで日本で二番目に人口減少数が多い長崎市よ、お前は滅ぼされたいのか?
2. 土曜日ダイヤを休日ダイヤに統合で減便へ
また今回の2019年6月27日長崎電気軌道ダイヤ改正では、土曜ダイヤを休日ダイヤに統合し、土休日ダイヤに変更した。
そもそも休日ダイヤと土曜ダイヤの違いは、平日ダイヤから休日ダイヤまで同じ4系統と5系統では皆無であるが、1系統では朝7時台~8時台に2往復多く運転しており、3系統では3系系統では21時台~22時台に2往復多く運転している。
しかし今回のダイヤ改正で土曜ダイヤが休日ダイヤに統合することから、土曜日だけで見てもこれらの1系統2往復及び3系統2往復が削減することとなった。
長崎電気軌道では7時~9時までは運転本数を据え置くと主張しているが、にわかに信じがたい。というかそもそも土曜日ダイヤを日曜ダイヤに統合する。両ダイヤのの違いが朝しかないので土曜日の減便は間違いない。
3. 早朝・深夜に大幅減便へ
また今回の2019年6月27日長崎電気軌道ダイヤ改正では、初終電も変更が生じ、減便を実施する。
平日朝浦上車庫前6時15分発1系統崇福寺行きと浦上車庫前6時30分発1系統崇福寺行きが廃止となったほか、3系統赤迫6時21分発3系統初電蛍茶屋行きが開か削6時26分発に5分繰り下がる。またこのほかに赤迫6時台発の1系統が8本から6本に削減している。
さらに崇福寺6時台発の1系統赤迫行きも5本から3本に減便している。
また崇福寺6時41分発4系統蛍茶屋行きが崇福寺6時43分発に繰り下がるほか、蛍茶屋6時49分発5系統石橋行きも削減する。
深夜について見ていくと、平日は赤迫22時12分発3系統蛍茶屋行きが廃止となるほか、蛍茶屋22時04分発3系統赤迫行き、蛍茶屋22時26分発3系統赤迫行き、蛍茶屋22時45分発3系統赤迫行きも廃止となり、蛍茶屋22時57分発2系統浦上車庫前行きが3系統に変更することとなった。これにより蛍茶屋発の2系統が廃止することとなった。
崇福寺22時16分発1系統赤迫行きも削減する一方、運用上の都合で崇福寺23時05分発1系統浦上車庫行き終電が崇福寺23時08分発に3分繰り下がることとなった。
石橋22時39分発5系統蛍茶屋行きと蛍茶屋22時32分発石橋行きの1往復が削減するほか、蛍茶屋22時47分発5系統石橋行き最終が22時45分発に2分繰り上がる一方、石橋23時05分発5系統最終蛍茶屋行き最終が石橋23時07分発に2分繰り上がることとなった。
また蛍茶屋22時20分発4系統崇福寺行き最終が蛍茶屋22時19分発に、崇福寺22時40分発4系統蛍茶屋行き最終が崇福寺22時39分発にそれぞれ1分繰り上がることとなった。
4. 結び
今回の2019年6月27日長崎電気軌道ダイヤ改正では、1系統の昼間で増発が実施する見込みであるが、それ以外では全般的に減量ダイヤ改正となり、初電繰り下げ、終電繰り上げなども実施する見込みだ。
2018年8月1日に13か所で電停改称を行い、2019年4月1日に10円値上げしたばかりで、2020年にはnimoca導入で全国のICカードが利用可能になるが、今後長崎電気軌道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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