南京地下鉄は2019年5月22日、weiboにて5月26日にS1号線・S7号線・S9号線でダイヤ改正を行うと公表した( 5月26日起,南京地铁机场线、宁溧线将增开大站快车 )。今回はこれについて見ていく。
1. 快速運転拡大へ!
今回の2020年5月26日南京地下鉄ダイヤ改正では、2019年6月6日南京地下鉄ダイヤ改正よりS9号線で行っていた快速運転をS1号線及びS7号線にも拡大する。
停車駅はS1号線快速は南京南駅を出ると翔宇路南までノンストップ運転をしたのち禄口国際空港と終点空港新城江寧と各駅に停車、S7号線快速は空港新城江寧を出ると溧水までノンストップ運転をしたのち無想山まで各駅に停車する。
これによりS1号線快速は全線33分で運転することから表定速度は66.0km/h、S7号線快速は全線25分で運転することから表定速度69.3km/hでの運転となっている。さすがに各駅停車でもJR西日本新快速並みの表定速度を持つS9号線の快速の表定速度116.4km/hには遠く及ばないようだ。
なおこれらの快速列車はこれまで運転しているS9号線の快速も含めお互いに連絡する。このためS7号線及びS9号線の快速通過駅からS1号線の快速を使用するのは難しそうだ。
快速を運転するのは1日2往復で、朝と夕方の運転となっている。S1号線は南京南駅と禄口国際空港を結んでおり空港連絡鉄道としての機能が強いが、終日快速を設定するには至らなかった。
また今回のダイヤ改正より1日1往復のみ行っていた6両編成によるS1号線とS7号線の直通運転列車が廃止となり、空港新城江寧での乗り換えが必須となった。これによりS7号線では4両編成での運転のみとなった。
2. 結び
今回の2020年5月26日南京地下鉄ダイヤ改正では、快速運転の拡大を図ることとなった。
ただ1日2往復のみの運転しかないことから、最速所要時間を短くしたいだけという意図が強く、実用性には乏しいようだ。
今後南京地下鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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