寧波軌道交通は2017年12月28日、プレスリリースにて2018年1月2日にダイヤ改正を行うと公表した( 间隔更短!宁波轨道交通即将迈入“4”时代 )。今回はこれについて見ていく。
1. 終日にわたり全線で増発
今回の2018年1月2日寧波軌道交通ダイヤ改正では、2017年5月28日寧波軌道交通ダイヤ改正以来約7か月ぶりにダイヤ改正を実施した。
今回のダイヤ改正では、車両増備に伴い地下鉄1号線および地下鉄2号線ともに終日にわたり増発を実施した。今回の特色としては、これまで寧波軌道交通は全線で朝夕ラッシュ時の運転間隔が同じであったが、今回のダイヤ改正より朝ラッシュ時と夕ラッシュ時の運転間隔を分けることとなり、全時間帯で増発しつつも輸送力の適正化をより図っている。
まずは地下鉄1号線。朝ラッシュ時は5分53秒間隔から4分40秒間隔に短縮され、輸送力が26.1%増強された。また、夕ラッシュ時は5分53秒間隔から5分07秒間隔へ短縮され、輸送力が15.0%増強された。また昼間は7分22秒間隔から6分30秒間隔へ短縮され、輸送力が13.3%増強された。昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を計算するとダイヤ改正前は79.9%であったがダイヤ改正後は78.7%へ僅かに変化している。
また、地下鉄2号線は、朝ラッシュ時は5分53秒間隔から4分56秒間隔へ短縮され、輸送力が19.3%増強された。夕ラッシュ時は5分53秒間隔から5分22秒間隔へ、輸送力が9.6%増強された。昼間は7分33秒間隔から6分30秒間隔へ短縮され、輸送力が16.2%増強された。昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を計算するとダイヤ改正前は77.9%であったがダイヤ改正後は82.6%へ変化している。
これを見るに、地下鉄2号線より地下鉄1号線の方が需要があるのだが、昼間に関しては日本における仙台市地下鉄南北線・東西線同様、乗換駅である鼓楼での乗り継ぎ改善目的に運転間隔を統一したものと思われる。地下鉄1号線の昼夕輸送力比が適正範囲内で地下鉄2号線の昼夕輸送力比が昼間がやや空気輸送になっているのはそのためだろう。
なお、今回のダイヤ改正で地下鉄2号線は2015年9月26日開業以来の約2年3カ月間で6回目、1号線は2014年5月30日開業以来約3年7カ月間で18回目のダイヤ改正となり、地下鉄1号線は平均2カ月半程度でダイヤ改正しているということとなる。今回のダイヤ改正が約7カ月空いたということは、ダイヤが安定してきたということなのだろう。
2. 結び
今回の2018年1月2日寧波軌道交通ダイヤ改正では、運営中路線全線となる地下鉄1号線・地下鉄2号線でダイヤ改正が実施され、終日に渡り増発された。
今後地下鉄2号線には路線延伸計画があり、どのようなダイヤが組まれるのか、見守ってゆきたい。
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