延伸開業で空港アクセス向上へ! ソウルメトロ9号線・KORAIL盆唐線ダイヤ改正(2018年12月1日/2018年12月31日)

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ソウルメトロは2018年12月1日に地下鉄9号線総合運動場~中央報動病院間を延伸開業したと公表した。またKORAILは2018年12月31日に盆唐線往十里~清涼里間を延伸したと公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 路線延伸で空港アクセス拡充へ

今回の2018年12月1日ソウルメトロダイヤ改正では、地下鉄9号線が延伸開業した。

延伸したのは総合運動場~中央報動病院間8.9km、8駅間となっている。ソウル地下鉄9号線は韓国国内線の集まる金浦空港を結んでいることから、空港アクセスが拡充することとなった。

また既存区間ですでに実施されている料金不要の急行運転は新規開業区間全区間で実施され、途中停車駅は地下鉄8号線と乗り換えられる石村と地下鉄5号線馬川支線と乗り換えられるオリンピック公園の2駅に絞られた。

また急行運転区間が延長されることから、総合運動場の東隣の新規開業区間となる三田駅には待避線が設けられ、終日普通電車が急行の通過待ちを行うこととなった。

これにより普通電車はは麻谷ナル(接続)、加陽(接続)、仙遊島(通過待ち)、銅雀(接続)、砂平(通過待ち)、三田(通過待ち)の6駅で急行を待避可能となった。

ただ運転間隔については、昼間が概ね10分サイクルダイヤに急行1本と普通1本だったものが、11分サイクルダイヤに広がったようだ。しかし今回のダイヤ改正に先立ち、地下鉄9号線で用いられてきた9000系が全て4両編成から増結を行い、順次6両化している。これにより乗車チャンスは減ったものの、昼間の輸送力は36.4%%増加することとなった。

なお、平日夕ラッシュ時は11分サイクルダイヤから8分40秒サイクルダイヤに間隔が短縮されることから、昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は76.5%となった。




2. 路線延伸でソウル市内の接続改善へ

また今回の2018年12月31日KORAILダイヤ改正では、首都圏電鉄盆唐線が延伸した。

延伸したのは往十里~清涼里間2.4km、1駅間で、既に首都圏電鉄中央線が並走している。しかし今回の延伸で盆唐線と地下鉄1号線がソウル市内でも連絡することとなり、利便性が向上することとなった。

ただ、本来は既存区間同様複線で建設する計画なのだが、政治的事情もあり先に単線しか完成していない状態で先行開業させることとなった。

その結果、既存区間の往十里以南では昼間は9分間隔以内、平日夕ラッシュ時も約5分間隔で運転されるにもかかわらず、今回新たに開業した往十里~清涼里間はソウル市の繁華街にも関わらず概ね朝から昼間のみ1時間間隔で平日に9往復しか運転がない。東北新幹線の暫定開業よりもひどいハリボテ開業のようだ。中国ではよくあることなのだが、先進国として国際的に認められているはずの韓国もついにここまで落ちてしまったらしい。


3. 結び

今回の2018年12月1日ソウルメトロダイヤ改正及び2018年12月31日KORAILダイヤ改正では、相次ぐ路線延伸により利便性が向上することとなった。

今後も2019年7月27日には金浦空港から新たに金浦都市鉄道が開業予定のほか、2019年12月には水仁線が全線開業し盆唐線と直通運転を行う予定の他高速列車KTXの仁川乗り入れが実現する可能性もある。

今後韓国の鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。

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