ソウル地下鉄は、2019年12月21日に地下鉄6号線を延伸したと公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 路線延伸も乗り入れはごく少数へ
今回の2019年12月21日ソウル地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄6号線を延伸した。
延伸したのは東側の終点だった烽火山~新内間の1.3km、1駅間となっている。新内ではKORAIL運営の京春線と乗り換えることができるため、利便性は高くなる。
ただ新内に乗り入れる地下鉄6号線の本数はごく少数で、昼間は3本に1本のみの21分間隔、平日夕ラッシュ時は3本に1本のみの約16分間隔、平日朝ラッシュ時は4本に1本のみの16分間隔しか乗り入れず、残りは延伸前と同じ烽火山発着で運転する。
これは地下鉄6号線新内が1面1線しかないためであるが、そもそも新内で接続するKORAIL京春線が終日に渡り毎時2~3本程度の運転しかないため地下鉄6号線の全列車を乗り入れさせる必要性はないのだが、あまりにも運転本数を削減しすぎではないだろうか。せめて香港の港鉄MTR観塘線黄埔発着のように2本に1本は乗り入れても良かったのではないだろうか。
なお既存区間では運転時刻に若干変更はあるものの、運転間隔に変更はない。
2. 結び
今回の2019年12月21日ソウル地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄6号線の延伸により乗り換え駅が増加しソウル市内から京春線方面への利便性が向上した。
ただ京春線より運転本数が多いとはいえ新内発着の地下鉄6号線の運転が少なく、待ち時間が長く傾向になりそうだ。
今後ソウル首都圏電鉄各線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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