韓国鉄道KORAILは2023年6月27日、プレスリリースにて7月1日に西海線でダイヤ改正を行うと公表した( 韓国鉄道KORAIL、2023年7月1日に西海線を大谷まで延伸 プレスリリースリンク不可のためTwitterに挙げた画像(内容同じ)にて代用 )。またソウルメトロは2023年7月24日、プレスリリースにて7月31日に地下鉄9号線でダイヤ改正を行うと公表した( 混雑度改善予備列車投入による列車運行計画変更(9号線) )。今回はこれらについて見ていく。
1. 西海線金浦空港へ乗り入れへ!
今回の2023年7月1日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では、ソウル首都圏電鉄西海線で2023年4月22日ダイヤ改正以来約2か月ぶりにダイヤ改正を行うった。
今回のダイヤ改正では西海線が大谷まで延伸した。
今回延伸したのは素砂~金浦空港~大谷間の5駅間、18.3kmとなっている。西海線は運転区間のほとんどが地下で、もはやほぼ地下鉄である。ただ将来的に準高速列車KTX-EUMを運転するため230km/h対応となっている。
途中富川総合運動場では仁川交通公社7号線(ソウル地下鉄7号線と直通運転)と、金浦空港では韓国国内線航空便や一部の日本・中国発着の国際線航空便のほかソウル地下鉄5号線、9号線、仁川空港鉄道、金浦ゴールドラインと、大谷ではソウル首都圏電鉄3号線と京義線に乗り換えることができる。しかも大谷での西海線と
この西海線の金浦空港乗り入れで日中韓の航空便が発着する金浦空港から南北方向への利用が飛躍的に向上する。
また金浦空港には仁川空港鉄道も乗り入れていることから、仁川空港からの利便性も大きく向上する。
今回の2023年7月1日韓国鉄道KORAILダイヤ改正では西海線は平日朝夕は13分間隔から12分間隔(毎時5本)に短縮し輸送力を8.3%増加した。
一方で昼間は20分間隔(毎時3本)のまま変わらない。
このほか土休日夕方は15分間隔から16分間隔に延び輸送力を6.3%減少した。
なお韓国鉄道KORAILでは今回の西海線延伸に合わせ既存の4両編成7本に加え4両編成10本を投入した。が、追加投入分の京義線乗り入れ用などの保安装置追加工事が終了していないため7月1日の西海線大谷延伸時には京義線一山までの乗り入れはできなかったほか、運転本数も平日朝夕にやや増発したくらいで昼間は据え置きとなった。
これにより平日は65往復から67往復に2往復増発したほか、土休日は58往復のまま変わりない。
2. ソウル地下鉄9号線で増発へ!
また今回の2023年7月31日ソウルメトロダイヤ改正では、地下鉄9号線で2022年5月30日ダイヤ改正以来約1年2か月ぶりにダイヤ改正を行った。
今回のダイヤ改正では平日朝に増発を図った。
これはソウル地下鉄9号線の乗り入れる金浦空港駅に新たに西海線が乗り入れることにより、西海線から地下鉄9号線に流れる旅客が増え混雑するためである。
今回増発するのは急行1往復と各駅停車1往復の計2往復となっている。
なお西海線延伸により旅客が大きく増える見通しであることから今後も金浦空港で連絡するソウル地下鉄9号線および仁川空港鉄道では車両増備を行って平日朝を中心にダイヤ改正し増発を行う予定だ。
3. 結び
今回の2023年7月1日韓国鉄道KORAIL西海線ダイヤ改正では、金浦空港経由大谷延伸を図り平日朝に増発を図ることとなった。
また2023年7月31日ソウルメトロ9号線ダイヤ改正では、金浦空港で西海線と乗り換えられるようになったことから混雑分散のために増発することとなった。
今後ソウル地下鉄9号線や仁川空港鉄道で車両増備を図り増発するほか大谷から議政府までのソウル郊外線が復活するともいわれている中、今後ソウルの西側近郊でどのようなダイヤ改正を実施していくのか、楽しみにしたい。
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