8両編成統一へ進むか 上海地下鉄2号線ダイヤ改正予測(2018年内予定)

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上海地下鉄は1月31日、プレスリリースにて2月1日から3月12日の旧正月期間に臨時列車を増発すると公表した( 上海地铁多措施全力保障“2018年春运”运营安全顺畅 )。今回はこれから、上海地下鉄2号線の将来について予測していく。

1. 春運に伴い増発へ!

今回の2018年2月〜3月の旧正月に伴う上海地下鉄春運臨時列車運転では、国鉄駅への特大需要に対応するため、1号線〜4号線で1運用〜3運用増やすことにより増発を実施する。

中国では旧正月春運輸送に伴い、中国鉄路では臨時列車を多く運転し、各都市の地下鉄では国鉄駅に連絡する路線で増発が実施し、少しでも混雑緩和につなげようとしている。

それでは今回の春運では上海地下鉄でどのような臨時列車を設定するのか、見ていこう。




2. 地下鉄2号線臨時列車は広蘭路乗り換えが解消へ!

そして今回の2018年上海地下鉄春運臨時列車運転の見所は、地下鉄2号線の浦東国際空港からの臨時列車運転である。

通常、終電は浦東国際空港22時00分発広蘭路行きであり、終点広蘭路で地下鉄2号線徐涇東行きに連絡し上海市街地に向かうことができる。この上海地下鉄2号線の広蘭路乗り換えは東京メトロ千代田線における綾瀬駅のように東西で運用される編成が異なるため終日乗り換えが必要であり(東京メトロ千代田線は10両編成と3両編成、上海地下鉄2号線は8両編成と4両編成)、平日朝ラッシュ時に限り広蘭路より1駅東の唐鎮で乗り換えができるが、浦東国際空港から徐涇東への直通列車はいまだかつて運転されたことがないし、広蘭路・唐鎮の両方を跨いで直通列車が運転されたこともない。

そんな中、今回の春運臨時列車運転では、2018年2月20日と21日に浦東国際空港発人民広場行き臨時列車を浦東国際空港23時00分発まで、20分間隔で3本運転される。停車駅は川沙、広蘭路、世紀大道、終点人民広場のみで、乗車できるのは始発駅の浦東国際空港のみでそれ以外の駅は下車専用駅として設定される。これまでも春運臨時列車運転では浦東国際空港発の臨時列車が運転されてきたが、2017年までは浦東国際空港発広蘭路行きを4両で運転し、終点広蘭路で8両編成の人民広場行き臨時列車に対面接続を図っていた。しかし今回の臨時列車運転では、停車駅をかえないまま広蘭路での乗り換えを解消し、直通化したのだ。

ただ、現状原則広蘭路を東西に8両編成と4両編成で運用を分けており、ホームもその分しか使用されていない。しかし広蘭路~徐涇東間では8両編成しか運用されておらず、保安装置の関係からも4両編成の運転は難しい。将来的に上海地下鉄2号線では全駅で8両編成を直通化する計画があり、そのことを踏まえると浦東国際空港駅を8両編成対応にし、8両編成で直通列車を設定したのではないだろうか。

3. 上海地下鉄2号線の今後はいかに

 今回の2018年上海地下鉄春運臨時列車運転では、史上初の地下鉄2号線で広蘭路・唐鎮の両方を跨ぐ列車が設定されたが、今後どうなるのか。

上海地下鉄では2号線の全区間8両化を計画しており、上海市内にある浦東空港と虹橋空港を直通できるようにする予定であるが、今年2月の浦東国際空港駅及び途中停車駅の川沙駅の8両対応化は今後地下鉄2号線全駅の8両対応化が間近であることを示しているのではないだろうか。中国の地下鉄では毎四半期末に路線を開業したり増発を実施することが多いが、3月は新交通システムAPM方式の浦江線の開業のみであった。ともなると、2018年内の6月、9月、大規模な開業ラッシュが行われる12月のうちのどこかで地下鉄2号線の完全8両化が実現されるのではないだろうか。

また、地下鉄2号線の完全8両化後のダイヤはどうなるのか。現在の地下鉄2号線は、広蘭路駅を境に西側は8両編成、東側は4両編成で運転されているが、8両編成運転区間も運転系統が分かれており、広蘭路~淞虹路~虹橋空港~徐涇東間運転と広蘭路~淞虹路間運転の列車が交互に1:1で運転されている。虹橋空港と浦東空港を結ぶ直通列車を運転するとなれば、2017年12月30日延伸の上海地下鉄9号線のように区間運転のみの運転ではなく全線運転列車を運転する可能性が高い。

もし8両運転区間の列車のうち広蘭路~淞虹路間運転の区間列車が広蘭路駅の2面3線を利用して現状通り据え置かれ、全区間運転の徐涇東発着列車が浦東国際空港発着になるとすると、現状の4両編成時代のダイヤと比べると、平日朝ラッシュ時は6分間隔に据え置き、平日夕ラッシュ時は6分20秒間隔から7分間隔に拡大、平日昼間は8分30秒間隔から8分間隔に短縮、土休日昼間は6分50秒間隔から7分20秒間隔に短縮される。ただし、平日朝夕ラッシュ時に8両編成の一部が乗り入れる唐鎮では始発列車が無くなる可能性が高いことから減便を実施する可能性はある。上海地下鉄2号線全駅8両対応化により運転間隔が全線で短縮される可能性があるが、多少運転間隔が広がっても1本当たりの輸送力が倍増されるので、多少の減便はあるのではないだろうか。


4. 結び

今回の2018年上海地下鉄春運臨時列車運転では、メイン路線で臨時増発を実施したほか、地下鉄2号線では史上初となる4両運転区間と8両運転区間を跨ぐ列車が設定された。今後2号線の8両統一化でどのようにダイヤが変わっていくのか、見守ってゆきたい。

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