上海地下鉄は2019年12月27日、weiboにて12月30日に地下鉄2号線でダイヤ改正を行うと公表した( 12月30日启用新图后,2号线在工作日早高峰将增加6列上线列车 )。また上海地下鉄は2019年12月27日、weiboにて12月30日に軌道交通5号線でダイヤ改正を行うと公表した( 12月30日,5号线将启用新图 )。さらに上海地下鉄は2019年12月27日、weiboにて12月30日に地下鉄7号線でダイヤ改正を行うと公表した( 12月30日,7号线启用新列车运行图 )。そして上海松江路面電車は2019年12月31日、プレスリリースにて12月30日にT1号線を延伸したと公表した( 松江有轨电车全线投入运营 )。今回はこれらについて見ていく。
1. 車両増備で増発へ
今回の2019年12月30日上海地下鉄ダイヤ改正では、車両増備に伴い3路線で増発を行った。
地下鉄2号線では2019年10月23日上海地下鉄ダイヤ改正以来約1か月ぶりにダイヤ改正を行った。
今回のダイヤ改正では平日朝ラッシュ時に6運用増加し、淞虹路~広蘭路間では平均3分間隔から平均2分40秒間隔に短縮し、最混雑区間で輸送力が12.5%増加した。また広蘭路~浦東国際空港間では平均4分35秒間隔から平均4分~4分30秒間隔に短縮した。
また平日夕ラッシュ時は8運用増加し、徐泾東~淞虹路間は平均7~8分間隔から6~7分間隔に、淞虹路~広蘭路間は平均3分30秒~4分間隔から平均3分~3分30秒間隔に、広蘭路~浦東国際空港間は平均7~8分間隔から6~7分間隔にそれぞれ短縮し、輸送力が14.2%~16.7%増加した。
なお平日及び土休日昼間の増発はない。
軌道交通5号線では2019年10月29日上海地下鉄ダイヤ改正以来約1か月ぶりにダイヤ改正を行った。
今回のダイヤ改正では、平日朝ラッシュ時に4運用増加し、莘荘~萧塘間は約3分30秒間隔から約3分~3分30秒間隔に、萧塘~奉賢新城間は約7分間隔から約6~7分間隔に短縮した。
なお昼間や平日夕ラッシュ時の増発はない。
地下鉄7号線では2019年8月30日上海地下鉄ダイヤ改正以来約4か月ぶりにダイヤ改正を行った。
今回のダイヤ改正では平日朝ラッシュ時に10運用増加し、祁華路→楊高南路間で約2分13秒間隔から約2分間隔に短縮し輸送力が10.8%増加した。
また平日夕ラッシュ時は6運用増加し、楊高南路→祁華路間は約2分44秒間隔から約2分30秒間隔に短縮し、輸送力が9.3%増加した。平日昼間は約5分間隔で運転していることから、昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は54.6%から50.0%に変化した。
このほか上海松江路面電車では2019年8月22日上海地下鉄ダイヤ改正以来約4か月ぶりにダイヤ改正を行った。
今回のダイヤ改正ではT1号線新橋国鉄駅~新廟三路間が延伸した。この延伸に伴い全日終日30分間隔から20分間隔に短縮した。
これにより中国鉄路金山線と連絡できるようになり、利便性は向上した。これで松江区唯一の足と化している平日朝ラッシュ時に1分55秒間隔運転を行う地下鉄9号線の混雑が緩和すればよいのだが…
2. 結び
今回の2019年12月30日上海地下鉄及び上海松江路面電車ダイヤ改正では、車両増備と新線開業により増発を図った。
今後上海地下鉄や上海松江路面電車でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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