空港アクセス向上へ! 深圳地下鉄・深圳有軌電車ダイヤ改正(2018年3月6日/2018年3月28日/2018年4月10日) 深圳地铁调图

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深圳地下鉄は3月7日、プレスリリースにて3月6日に11号線でダイヤ改正を行ったと公表した( 深圳地铁11号线加开夜班列车 机场站末班车时间为24点 )。また深圳有軌電車は3月27日、プレスリリースにて3月28日にダイヤ改正を行ったと公表した( 深圳龙华有轨电车再次压缩行车间隔 )。また港鉄深圳は4月12日、プレスリリースにて4月10日に4号線でダイヤ改正を行ったと公表した( 深圳地铁4号线早高峰增加3个班次 平均行车间隔将压缩54秒 )。今回はこれらについて見ていく。

1. 空港アクセス増強で終電繰り下げへ

今回の2018年3月6日深圳地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄11号線で終電の繰り下げを実施した。

これまでの終電は福田発碧頭行きが福田23時00分発、碧頭発福田行きが碧頭23時00分発であったが、今回のダイヤ改正で福田発碧頭行きが福田23時30分発に30分繰り下がり、碧頭発福田行きが碧頭23時40分発に40分繰り下がることとなった。この終電繰り下げにより途中の空港駅では最終列車が碧頭行きが0時01分発、福田行きが0時00分発となり0時発まで列車が確保されることとなり、利便性が向上することとなった。ただ、他の深圳地下鉄路線では終電繰り下げが実施されないため、他路線への連絡はできない。

2. 地下鉄4号線は平日朝ラッシュ時に増発

次に今回の2018年4月10日港鉄深圳ダイヤ改正では、平日朝ラッシュ時に増発を実施した。

今回増発されたのは清湖〜紅山間で、紅山始発のうち平日朝の3本を清湖始発に延長することとなった。これまで清湖〜紅山間は平日朝は5分間隔であったが、今回のダイヤ改正で平均運転間隔が4分06秒間隔へ短縮され、輸送力が22.0%増強されることとなった。なお、紅山〜福田口岸間は平日朝ラッシュ時は2分30秒間隔のまま維持され、清湖始発列車も2分30秒間隔と5分間隔が混ざることとなった。

3. 深圳有軌電車でも増発実施へ

さらに今回の2018年3月28日深圳有軌電車ダイヤ改正では、運転間隔の調整がなされることとなった。

深圳有軌電車は2017年10月28日の開業以来、本線と支線を組み合わせた3系統で運転されてきたが、2017年12月28日ダイヤ改正にて地下鉄4号線と接続しない新瀾〜大和〜下囲間の系統が全系統の5%利用しかないことから、大和で乗り継ぎ券を発見することで代替して系統廃止となり、本線系統の清湖〜大和〜新瀾間が10分間隔から12分間隔へ広がり、支線系統の残る清湖〜大和〜下囲間が20分間隔から12分間隔へ短縮され、両系統の運行する清湖〜大和間は毎時9本から毎時10本に増発された。

そしてちょうど3カ月ぶりに実施された今回の2018年3月28日ダイヤ改正では、2つの系統双方で終日の運転間隔が短縮される。本線系統の清湖〜大和〜新瀾間が12分間隔から10分間隔に短縮され、支線系統清湖〜大和〜下囲間が12分間隔から10分間隔に短縮された。昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は100.0%のまま変わらないが、地域輸送性を考えると致し方ないものと思われる。


4. 結び

今回の深圳地下鉄および港鉄深圳、深圳有軌電車ダイヤ改正では、深圳市内の各地で終電繰り下げや運転間隔短縮などを実施し、利便性が向上した。

今後港鉄深圳による地下鉄4号線が2020年6月に清湖~牛湖間延伸予定であり、深圳有軌電車新瀾電停と結ばれることから、深圳有軌電車本線系統の減便や支線系統の新瀾〜大和〜下囲間の系統が復活する可能性もある。

今後深圳の地下鉄や路面電車がどののように発展していくのか、2018年9月の中国鉄路の広深港高速線の香港西九龍延伸により30分間隔で香港方面高速列車が約15分間隔で発着するようになる福田や深圳北への路線の増発はあるのか、楽しみにしたい。

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