蘇州有軌電車は4月28日、プレスリリースにて4月28日に1号線龍康路~西洋山間を延伸開業したと公表した( 4月28日,苏州市有轨电车1号线延伸线正式开通试运营 )。今回はこれについて見ていく。
1. 路面電車の延伸へ
今回の2018年4月28日蘇州有軌電車ダイヤ改正では、路面電車1号線で延伸が行われた。
延伸されたのは龍康路~西洋山間の4駅間、7.57kmで、既存開業区間の蘇州東園~龍康路間と合わせて14駅、25.76km、全線最高速度は70km/hであり全線所要時間は50分となった。車両は5連接車となっている。
今回の路線延伸に合わせ5編成が追加投入されている。平日朝夕ラッシュ時は12運用から17運用に増えたものの、6分35秒間隔から6分44秒間隔に広がり2.2%輸送力が減少した。昼間は9運用から平日は13運用、土休日は14運用となったが、平日・土休日とも8分47秒間隔から9分05秒間隔に延長され、3.3%輸送力が減少した。
これらの減便により昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は75.0%から74.1%に変化した。全時間帯であと1運用増やせば微増ということになるが、わかりやすい発着時刻(10分間隔や5分間隔など)よりも運用数に応じて運転できる本数を重視して運転間隔を設定するため、今回の微減は誤差の範囲と言えるのかもしれない。
なお、初終電にも変化がある。蘇州東園発の初電は6時10分発、終電は22時00分発のまま変わりないが、龍康路行きから西洋山行きに延長される。また西洋山発の初電は6時10分発蘇州東園行き、終電は21時12分発蘇州東園行きが設定される。終電はこれまで龍康路21時00分発蘇州東園行きであったが、始発駅時刻だけでも12分繰り下がり、また西洋山→龍康路間でも12分かかることから、龍康路基準で蘇州東園行き終電が24分繰り下がることとなった。
2. 結び
今回の2018年4月28日蘇州有軌電車ダイヤ改正では、路面電車1号線が延伸したことによりダイヤ改正を実施した。終電繰り下げは実施されたものの、終日に渡りやや減便されており、利用チャンスは僅かに低下している。
今後中国の他の地下鉄・路面電車同様路線拡大が見込まれていることから、蘇州有軌電車でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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