白紙ダイヤ改正でほぼ終日の増発と運転時間拡大へ! 多摩都市モノレールダイヤ改正(2019年3月23日)

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多摩都市モノレールは2019年2月22日、プレスリリースにて3月23日にダイヤ改正を行うと公表した( 2019年3月23日(土)開業以来初の全面ダイヤ改正を実施します。 )。今回はこれについて見ていく。

2019年3月16日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!

1. 白紙ダイヤ改正で平日オフピークに増発へ

今回の2019年3月23日多摩都市モノレールダイヤ改正では、2009年6月1日ダイヤ改正以来約9年10か月ぶりにダイヤ改正を実施する。

今回のダイヤ改正は多摩都市モノレール初の白紙ダイヤ改正となっている。

まずは平日。平日朝ラッシュ時は停車時間を拡大したことで全線所要時間が36分から38分に延びた。車両増備は実施されず運用数は変えられないことから、上北台発多摩センター方面8時台発及び多摩センター発上北台行き8時台発がそれぞれ毎時9本から毎時8本に減便することとなり、輸送力が低下した。

しかし、その輸送力減少分を抑えるためか、オフピークに増発を実施した。これまで平日の上北台発及び多摩センター発9時台以降は、多摩センター発高松行き区間運転列車が2本設定されているものの、全線運転列車は10分間隔運転となっていた。しかし今回のダイヤ改正で上北台10時21分発までと多摩センター11時02分発までが8分間隔での運転に増発し、毎時6本から毎時7.5本に増発したほか、輸送力が20.0%増加することとなった。

さらに夜間も増発されている。平日夕ラッシュ時は毎時8本(7分30秒間隔)で設定されているが、これまで上北台18時48分発までと多摩センター19時22分発までと短めで、それ以降は平日昼間同様10分間隔での運転あったが、今回のダイヤ改正で上北台19時57分発までと多摩センター20時23分発までにそれぞれ1時間09分と1時間01分拡大した。これにより新宿など東京都心部から帰宅する場合の輸送力が増強することとなった。

さらに深夜にも増発が実施されている。これまで上北台20時46分発~21時34分発及び多摩センター21時31分発~22時19分発は12分間隔で運転されていたが、今回のダイヤ改正で10分間隔に短縮し輸送力が20.0%増加した。

そして多摩センター22時台発は15分間隔から11分間隔に短縮し、輸送力が36.4%も増加することとなった。

今回のダイヤ改正は平日昼間こそ10分間隔(毎時6本)で保たれているものの運転時刻は変更しているほか、それ以外の時間帯では大きく運転間隔が変更されている。これは多摩都市モノレール史上初めての白紙ダイヤ改正を行ったと言っても過言ではないだろう




2. 土休日昼間に増発へ

次に土休日。昼間の運転間隔が10分間隔から9分間隔に短縮し、輸送力が11.1%増加した。

ただ、9分間隔ではパターンダイヤが組めないという問題がある。市中心部から出ているのであれば乗り換えを考慮する必要性は薄いので大きな問題にはならないが、多摩都市モノレールは主に他の路線から乗り換えて利用することを想定してるため、運転間隔が合わないと利便性を低下しかねない。

現に土休日昼間は玉川上水で接続する西武拝島線は10分間隔(西武新宿発着急行20分間隔と線内普通20分間隔)、立川北または立川南から徒歩連絡できる立川から出ているJR東日本中央線は新宿・東京方面は快速が7分30秒間隔、中央特快と青梅特快が30分サイクルで合計毎時6本(7分30秒~15分間隔)、高幡不動で連絡する京王線は特急と準特急が合わせて平均10分間隔、多摩センターで接続する京王相模原線は準特急が20分間隔、小田急多摩線も急行が20分間隔で運転している。

多摩都市モノレールの10分間隔運転はこれらの接続も考慮して行われている面もあったが、今回の増発により9分間隔としたことから接続がややとれていないところもある。輸送量が逼迫しているとはいえ何とかならなかったのだろうか。

3. 初電繰り上げと終電繰り下げで運転時間拡大へ

また今回の2019年3月23日多摩都市モノレールダイヤ改正では、平日・土休日共通で運転時間の拡大も実施されている。

まずは初電から。南行き(多摩センター方面)は立川北5時30分発多摩センター行き初電が2分繰り上がり上北台始発に延長し、上北台5時15分発となった。これにより上北台→高松間では初電が15分繰り上がった。

またこの電車の前に高松5時12分発多摩センター行き初電を増発した。これにより高松→立川北間では28分、立川北→多摩センター間では15分初電が繰り上がることとなった。

次に北行き(上北台方面)。立川北5時37分発上北台行きは3分繰り上げられた上高幡不動始発に延長し、高幡不動5時23分発上北台行きとなった。これにより高幡不動→立川北間では初電が19分繰り上がることとなった。

また多摩センター5時30分発上北台行き初電が多摩センター5時24分発に6分繰り上げられることとなった。

そして終電について。南行き(多摩センター方面)は上北台23時50分発最終多摩センター行きを5分繰り下げて上北台23時55分発多摩センター行きとした。

また北行き(上北台方面)は、多摩センター24時00分発最終立川北行きを上北台行きに延長し、立川北→上北台間で終電を20分繰り下げた。

またその後に多摩センター24時17分発立川北行き終電を増発し、多摩センター→立川北間で終電が17分繰り下がることとなった。


4. 結び

今回の2019年3月23日多摩都市モノレールダイヤ改正では、平日はラッシュ時こそ停車時間拡大の影響で減便があったものの、オフピークに増発が実施され輸送力が総じて増加することとなった。

また土休日昼間は10分間隔から9分間隔に短縮し、輸送力が増加することとなった。

さらに初終電を変更することで利便性が拡大することとなった。

今後多摩都市モノレールでどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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