タイ国鉄は2024年7月10日、プレスリリースにてにて7月20日に首都バンコク~ラオス首都ヴィエンチャン間の直通国際列車を運転するためダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
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1. ヴィエンチャン新駅開業でバンコクから直通国際列車運転開始へ!
今回の2024年7月20日タイ国鉄ダイヤ改正では、ラオス国内の鉄道延伸に伴いタイの首都バンコクからの直通列車をラオス国内まで直通、直通国際列車を運転する。
タイ国鉄は1駅間だけ隣国ラオスに乗り入れている。ラオスには2009年3月5日にラオス初の鉄道駅となるターナレーン駅を設置、タイ側のノーンカーイ駅と折り返し列車を1日2往復設定、タイ首都バンコクへはノーンカーイで乗り換えが必要であった。
今回のダイヤ改正ではラオス側の鉄道が7.5km延伸、ヴィエンチャン(カムサワート)駅まで延伸する。これに合わせノーンカーイ駅で必要だった乗換を解消しタイ首都バンコク~ラオス首都ヴィエンチャンを結ぶ国際列車を設定することとしたのだ。
2. 直通国際列車に元日本国有鉄道24系と14系を使用へ!
今回の2024年7月20日タイ国鉄ダイヤ改正でタイの首都バンコク~ラオスの首都ビエンチャンを結ぶ直通列車を運転することとなった。
今回設定するタイ~ラオス間直通列車は1日2往復となっている。
うち1往復はタイの首都バンコクのクルンテープアピワット~ノンカイ間の夜行快速133列車・134列車をヴィエンチャン(カムサワート)発着に延長する。
時刻はビエンチャン行き133列車がクルンテープアピワット21時25分発ビエンチャン9時05分着の所要時間11時間40分、バンコク行きがビエンチャン18時25分発クルンテープアピワット7時30分着の所要時間13時05分となっている。
運賃は3等座席が281バーツ(約1,240日本円)、2等座席が574バーツ(約2,530日本円)、2等寝台下段が874バーツ(約3,850日本円)、2等寝台上段が784バーツ(約3,450日本円)となっている。
またウドンタニ~ヴィエンチャン間の普通列車も運転する。
なお国境審査はノンカイ駅で行う。またノンカイ~ヴィエンチャン間の折り返し列車は設定せず、この区間を利用するには上記に2往復のいずれかを利用する必要がある。ノンカイ~ヴィエンチャン間の運賃は3等座席で20バーツ(約90日本円)から70バーツ(約310日本円)に大きく値上げすることとなった。
この2往復の使用車両は日本からタイに譲渡した元日本国有鉄道24系客車および14系客車となっている。つまり元日本国有鉄道の車両が国際列車として運用することになった。
これらの列車は2024年7月20日のラオス国内区間延伸より運転開始となるが、133列車は夜行快速列車である関係上7月19日夜バンコク発からラオス乗り入れを開始する。
これによりノンカイ~ターナレーン間の1駅間国際列車に運用していたRHN型気動車3等座席2両編成は転属見込みだ。
3. 結び
今回の2024年7月20日タイ国鉄ダイヤ改正では、タイの首都バンコクとラオスの首都ビエンチャンを結ぶ直通国際列車の運行を開始、元日本国有鉄道の客車による国際列車を運行することとなった。
タイにも中国式高速鉄道の開業計画がある中、今後日本製の客車がタイ国内でどのように活躍するのか、見守ってゆきたい。
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関連情報:State Railway of Thailand to Launch International Passenger Train Service Between Thailand and Laos – タイ国鉄
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