東武鉄道は2023年12月15日、プレスリリースにて3月16日にダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。
1. 特急「スペーシアX」全編成投入で毎日6往復投入へ!
今回の2024年3月16日東武鉄道ダイヤ改正では、新型車両N100系特急「スペーシアX」の投入を完了し運転本数を拡大する。
東武特急「スペーシアX」は72023年7月15日に運転を開始した新型特急列車で、運転開始当初は本数がそろっていなかったので毎日運転は1日2往復のみ、そのほか木金土休日に2往復の最大4往復での運転としていた。
が、今回のダイヤ改正で特急「スペーシアX」用車両N100系がそろうことから、毎日6往復の運転とするものである。
東武特急「スペーシアX」は1日6往復中、4往復が東武日光発着、2往復が鬼怒川温泉発着となっている。このうち浅草発午前中の3本はすべて東武日光発着として設定している。鬼怒川温泉発着は午後発の宿泊前提で組んでいるのだろう。
東武鉄道としては今回のN100系「スペーシアX」投入完了により運用に余裕が出ることから、ツアー列車として2024年3月12日に大宮~東武日光間でN100系「スペーシアX」による団体ツアー列車を運転するほか、2024年6月には伊勢崎線舘林方面、2024年8月には野田線柏・船橋方面へ乗り入れる団体ツアー列車の運転を計画している。これにより通常運賃より割増なツアー料金を徴収することで増収を図りたいようだ。
2. 東武特急6両運転さらに増加へ!
また今回の2024年3月16日東武鉄道ダイヤ改正では、東武特急の6両運転をさらに拡大する。
そもそも東武特急は6両編成だったのだが、2017年4月21日の500系Revaty3両固定編成の導入を機に一部東武特急で短編成化していた。が、6両から3両への減車であまりに混雑してしまったがために2023年3月18日東武鉄道ダイヤ改正および2023年8月1日東武鉄道運用変更で順次6両に戻っている。
今回のダイヤ改正でも3両運転だった「リバティけごん」や「リバティりょうもう」の多くで3両から6両に増車することとなった。
もっとも今回の500系Revatyの捻出はN100系6両固定編成の日光線特急への投入により余剰となった車両を伊勢崎線特急「りょうもう」に動かしたまでなのだが、当初の予定では特急「りょうもう」は3両に減車して従来の200系を置き換える予定だった。が、特急「りょうもう」は6両に復車することとなったことから、500系だけで200系を置き換えられなくなってしまった。
今後特急「けごん」「りょうもう」用100系・200系はどのように置き換えるのだろうか。
3. 特急「アーバンパークライナー」一時休止へ!
また今回の2024年3月16日東武鉄道ダイヤ改正では、野田線直通特急「アーバンパークライナー」が一時休止する。
これは春日部駅連続立体交差化事業の進捗により春日部駅での伊勢崎線と野田線の渡り線が一時的に減少するためである。
なお春日部駅連続立体交差事業が完成するであろう2030年ごろには完成し、春日部駅野田線ホームは1面2線から2面4線に増強する見込みだ。これにより伊勢崎線と野田線との直通を強化すると言っていることからも、野田線直通鵜特急「アーバンパークライナー」は数年後には復活するで間違いないだろう。
4. 日比谷線直通普通の草加延長へ!
また今回の2024年3月16日東武鉄道ダイヤ改正では、東武スカイツリーライン竹ノ塚発着の普通電車の一部を草加発着に延長する。
平日朝は3本の竹ノ塚行きを草加行きに延長するほか、平日夕方は5往復の竹ノ塚発着を草加発着に延長する。また、土休日夕方は3本の竹ノ塚行きを草加行きに延長するほか、
2本の竹ノ塚始発を草加始発に延長することとなった。
5. 結び
今回の2024年3月16日東武鉄道ダイヤ改正では、東武特急「スペーシアX」用新型車両N100系が全編成でそろい毎日6往復で運転することとなったほか、特急「けごん」「りょうもう」で6両への復車を順次行い輸送力増強を図ることとなった。
今後東武鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:2024年3月16日(土)ダイヤ改正を実施します – 東武鉄道
コメント