相鉄直通に向けて直通増強! 東急目黒線・都営三田線ダイヤ改正(2017年3月25日)

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東急電鉄は3月2日、プレスにて2017年3月25日に目黒線にてダイヤ改正を行うと公表した( http://www.tokyu.co.jp/file/170302.pdf )。また東京都交通局は2月23日に三田線にてダイヤ改正を行うと公表した( https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/subway/2017/sub_p_201702236047_h.html )。今回はこれについて見ていく。

2017年3月4日ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 直通増強と終電繰り下げ

今回の2017年3月25日ダイヤ改正では、S-TRAINの運行開始に伴う東急東横線のダイヤ改正に合わせて、田園調布〜日吉間で並走する(厳密には東横線の複々線)東急目黒線も行うこととなった。

内容としては、平日は朝9時台のオフピークに目黒方面上り急行を2本増発、22時台及び23時台に4本増発がなされ、オフピークに増発がなされた。24時台に関しても目黒始発から地下鉄直通に2本延長された(南北線・三田線1本ずつ)。

また土休日に関しては18時台に目黒方面上り急行を増発し、15分間隔で急行を運行する時間帯が30分後ろに伸びた。また朝7時台に南北線直通列車を増発し、三田線からの終電を4分繰り下げた。

都営三田線も直通する東急目黒線のダイヤ改正に合わせてダイヤ改正を行うこととなり、2016年10月21日の単独ダイヤ改正で朝に1往復増発された高島平〜御成門間の列車を目黒線直通にするとともに、他平日2列車、土休日1列車の目黒線直通化を果たした。都営三田線はたった5か月後のダイヤ改正となり、それを予想してか各駅設置の時刻表は平日朝8時台のみにテープを張る方法で代替していた。

今回のダイヤ改正は小規模ながらも細かいところで増発がなされており、利便性の向上が図られているように思う。




2. 開業が延期する相鉄東急直通線

東急目黒線は2022年度下期(おそらく2023年3月)の相鉄東急直通線開業(日吉〜新横浜〜羽沢〜西谷)に伴い相鉄線に直通すると目されている。本来は2019年下期の開業を目指していたのだが、西谷駅付近での工事の遅れや新横浜駅建設工事の進捗により3年遅れ、東京オリンピックに間に合わないことになった。この相鉄東急直通線は新横浜で東海道新幹線に乗り換えることができるようになるのだが、それがリニア中央新幹線の開業僅か4年前となるとインパクトが薄くなるように感じる。相鉄的には東京直通・地下鉄直通で利便性向上を狙えるのであるが、東急としては相鉄JR直通線開業により横浜乗り換えで東急東横線を使ってもらっていたのにJRに吸い取られることを恐れて建設している面もある。

とはいえ、相鉄東急直通線は待避設備をかなり使っている東横線よりもまだ本数的に余裕がある目黒線に乗り入れる可能性の方が高いものの、現状の6両では輸送力が小さくとてもラッシュ時に耐えられるとは思えない。目黒線は8両化が計画されているようだが、奥沢駅の有効長が足りず8両が止まれない可能性がある。ならば東横線のように急行停車駅だけ10両対応にしたように目黒線も急行停車駅だけ8両にすればいいではないかという意見もあるが、東横線は万が一全列車各駅停車運転になった場合に備えて急行通過駅ほぼ全駅に2両分の幅の極めて狭い避難通路を設置している。大井町線は2018年3月から急行を7両にするようだが、大井町線は地下鉄と直通していないためにダイヤ乱れリスクが少ないこと、既に急行と各停で別運用を組んでいること、万が一全列車各駅停車運転にする場合には急行列車をそのまま減便できることなどから避難通路を設けずとも急行車両の長編成化がなされている。しかし目黒線は地下鉄と直通していることから運用が煩雑化しており、難しいのであろう。

今後相鉄東急直通線ができた際に目黒線は何両で直通するのか、三田線と南北線双方に直通するのか、新種別ができるのか見所だと思われる。


3. 結び

今回の2017年3月25日ダイヤ改正では東急目黒線・都営三田線ともに運行本数の微増が行われた。今後相鉄と直通する際にどうなるのか、見守って行きたい。

コメント

  1. あっしゅ より:

    どの雑誌に書いていたのか忘れましたが、奥沢駅については元車庫である留置線を5本に減らせば8連帯王を駅部分を含めて現状の用地の範囲内で可能だとの見解を東急が示しているそうです。

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