恐れていた!NRA投入直後の特急廃止宣言! 富山地方鉄道ダイヤ改正(2022年4月15日)

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恐れていた!NRA投入直後の特急廃止宣言! 富山地方鉄道ダイヤ改正(2022年4月15日)

富山地方鉄道は2022年4月1日、プレスリリースにて4月15日に鉄道線でダイヤ改正を行うと公表した( 鉄道線のダイヤ改正について(令和4年4月15日改正) )。今回はこれについて見ていく。

2022年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 恐れていた!車両投入直後の特急廃止宣言!

今回の2022年4月15日富山地方鉄道ダイヤ改正では、2021年4月1日富山地方鉄道ダイヤ改正以来約1年ぶりに鉄道線でダイヤ改正を行う。

今回のダイヤ改正では特急を廃止する

富山地方鉄道では長年電鉄富山と立山や宇奈月温泉を結ぶ特急列車「立山」「うなづき」や立山と宇奈月温泉を結ぶ「アルペン」、電鉄黒部と宇奈月温泉を結ぶ区間運転「くろべ」などの特急を運転してきた。

しかし前回の2021年4月1日富山地方鉄道ダイヤ改正にて特急を大減便し、夏季運転の特急「立山」3往復と通年運転の特急「くろべ」3往復(土休日夏季は2往復増発)を全廃したほか、宇奈月温泉発着の特急も2本減便したことで宇奈月温泉9時00分発の1本のみとなっていた(夏季は特急「アルペン」立山行き、冬季は特急「うなづき」電鉄富山行き)。

そして今回の2022年4月15日ダイヤ改正で残る宇奈月温泉9時00分発の特急も廃止、これにより富山地方鉄道から特急が消滅することとなった

しかも富山地方鉄道では2022年2月19日に西武鉄道より譲渡したNRAニューレッドアローを20020系として運転開始したばかりである。もっともこの車両は西武鉄道時代に特急専用車両として運転していたことから、富山地方鉄道でも特急運用を中心につかせている。

つまり、せっかく特急型車両を投入したのにたった2か月でお役御免となるのだ

ただでさえこのご時世で旅客が減っているにもかかわらず最大210円しかしない特急料金の徴収のために車掌を巡回させるのは費用対効果が低い。秩父鉄道が急行料金を撤廃したのと同様、徴収するために費用をかけるくらいなら料金を取らなくした方がいいと踏んだのだろう。

というか、それ以上に2022年3月1日に通勤定期の料金改定を予告して、申請しようとしたら一部が上限認可申請済み分を超えており間に合わなくなったことから一時的に運賃改定を中止している。よほど現場は混乱しているようだ。

特急を廃止するくらいなら別に特急型車両を他社から譲渡してもらわなくても、既存の車両で代替すればよかったのにと思う人も少なからずいるだろう。ただそれでも西武鉄道から特急型車両を譲渡してもらったのは、富山地方鉄道の看板として特急型車両は必要であり、列車としては急行だろうが普通だろうが車両があれば看板に耐えうると考えたためだろう。




2. 平日夜間の減便で電鉄富山始発の急行削減へ

今回の2022年4月15日富山地方鉄道ダイヤ改正では、急行も削減する。

2021年時点で富山地方鉄道では料金不要の急行を運転している。設定しているのは平日のみで、宇奈月温泉6時42分発急行電鉄富山行きと電鉄富山18時04分発と19時17分発の宇奈月温泉行きの合計3本を運転している。

しかし今回のダイヤ改正ではこのうち電鉄富山発宇奈月温泉行きの急行2本を廃止することとなった。これにより急行は平日朝の1本のみの運転となり電鉄富山始発の急行が消滅する

なお廃止となる急行のうち電鉄富山19時17分発急行宇奈月温泉行きは電鉄富山19時20分発普通宇奈月温泉行きに格下げするだけだが、電鉄富山18時04分発急行宇奈月温泉行きは周辺列車の運転間隔均等化などの時刻修正はあるがそれ以上の救済はなく全区間で減便となっている。

このほか快速急行は電鉄富山5時24分発立山行きの1本のみを運転のみを運転しているが、こちらは存続する。

また昼間には電鉄富山14時19分発普通電鉄黒部行きを電鉄富山14時29分発普通上市行きに短縮する。




3. 平日朝の減便で1運用削減へ

今回の2022年4月15日富山地方鉄道ダイヤ改正では、平日朝の減便で1運用削減を図る。

電鉄黒部5時49分発普通電鉄富山行きと上市9時27分発電鉄富山行きをを廃止し、電鉄富山8時04分発普通宇奈月温泉行きを電鉄富山8時03分発普通上市行きに短縮することとなった。これにより平日朝に1運用削減したようだ。

なお初電は上市5時14分発普通電鉄富山行きから上市5時18分発に4分繰り下げることとなったほか、終電は電鉄富山23時30分発普通上市行きを廃止、電鉄富山23時05分発普通上市行きを最終とすることで終電を25分繰り上げることとした。駅や列車の営業時間を少しでも短縮して合理化を図りたいようだ。

これらの減便により普通電車は電鉄富山~上市~黒部間で2往復減便することとなった。

4. 立山線・不二越上滝線でも減便へ

今回の2022年4月15日富山地方鉄道ダイヤ改正では、立山線・不二越上滝線でも減便を図る。

立山線では5時台と12時台に2往復減便し平日の運転本数を28往復から26往復に減便する。特に電鉄富山5時33分発普通岩峅寺行き快速急行通過駅の初列車を廃止するほか、立山5時19分発普通電鉄富山行き初列車を岩峅寺5時47分発電鉄富山行きに短縮する。救済として岩峅寺6時22分発普通電鉄富山行きを立山5時43分発普通電鉄富山行きに延長するが、初列車を24分繰り下げることとなった。

また不二越・上滝線では平日14時台~15時台に1往復削減し、平日の運転本数を29往復から28往復に減便する。


5. 結び

今回の2022年4月15日富山地方鉄道ダイヤ改正では、特急を廃止することとなったほか、急行も減便し運転本数の見直しも行った。

今後富山地方鉄道でどのようなダイヤ改正をこなうのか、見守ってゆきたい。

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