つくばエクスプレスは2022年1月27日、プレスリリースにて3月12日にダイヤ改正を行うと公表した( 2022年3月12日(土)ダイヤ改正を実施します )。また関東鉄道は2022年2月25日、プレスリリースにて3月12日にダイヤ改正を行うと公表した( 常総線・竜ヶ崎線のダイヤ改正について )。今回はこれらについて見ていく。
1. つくばエクスプレスで平日朝ラッシュ時に減便へ
今回の2022年3月12日つくばエクスプレスダイヤ改正では、2021年3月13日つくばエクスプレスダイヤ改正以来約1年ぶりにダイヤ改正を行った。
今回のダイヤ改正では平日朝ラッシュ時に減便を行った。
今回減便したのは八潮8時02分発普通北千住行き及び八潮9時16分発普通北千住行きの2本となっている。ただ混雑分散目的のために八潮8時45分発普通北千住行きを守谷8時21分発普通秋葉原行きに延長している。
これにより平日朝ラッシュ時は毎時25本から毎時24本に減便し輸送力を4.0%低下するほか、1運用を削減する見込みだ。
つくばエクスプレスでは混雑緩和を図るためにTX-3000系を5本投入し2年前の2020年3月14日つくばエクスプレスダイヤ改正で4運用を増加し平日朝ラッシュ時に5往復の増発を図ったが、たった2年後に1運用を削減することとなった。
もっともつくばエクスプレスでは目下8両編成化対応を行っているが、既存の6両ですら減便している現状を考えるとそもそも増車が必要なのかすらあやしくなってしまう。今のところ2030年度の8両化対応を狙っているようだが、全列車を8両化するのだろうか。
2. 深夜の減便で一部終電繰り上げへ
今回の2022年3月12日つくばエクスプレスダイヤ改正では、22時以降の深夜の減便を図る。
今回のダイヤ改正で、上り(秋葉原方面)は22時20分ごろから、下り(つくば方面)は23時00分から減便を図る。
秋葉原発に下り列車を平日深夜23時台以降に11本から9本に2本減便する。具体的には秋葉原23時10分発普通守谷行きと秋葉原23時16分発区間快速つくば行きを統合し秋葉原23時13分発普通つくば行きとしたほか、秋葉原23時53分発普通守谷行き及び秋葉原24時00分発普通守谷行きを秋葉原23時56分発普通守谷行きに統合した。
このほか平日・土休日ともに秋葉原23時00分発快速つくば行きを区間快速に格下げするが、快速は平日朝夕ラッシュ時に通勤快速に格下げするくらい利用が少ないことを考えると区間快速への格下げはむしろ改善だろう。
このほかつくば23時22分発普通北千住行き最終を普通八潮行きに短縮するほか、折返しの北千住24時14分発普通八潮行きを廃止することとなった。これにより八潮→北千住間で終電が8分繰り上がった。
3. 関東鉄道でも平日朝ラッシュ時に減便へ
今回の2022年3月12日関東鉄道ダイヤ改正では、2021年10月2日関東鉄道ダイヤ改正以来約4か月半ぶりにダイヤ改正を行った。
今回のダイヤ改正では平日朝ラッシュ時に減便を行った。
今回のダイヤ改正で平日朝に取手〜守谷間で2往復の減便を行った。これまで平日朝ラッシュ時は基本的に取手行きだったが、守谷行きを設定することで関東鉄道の関連会社であるつくばエクスプレスへの誘導を図っているようだ。
早朝には下館6時20分発快速取手行きを下妻6時38分発快速取手行きに短縮した。これにより早朝に下妻〜下館間で1往復を減便することとした。
これにより1運用を削減する見込みだ。
このほかJR東日本常磐線(青い快速)の減便に伴い、竜ヶ崎線は朝は19〜24分間隔から20〜28分間隔に拡大し、1往復を減便した。
これにより竜ヶ崎線は下り(竜ヶ崎行き)は1日41本から40本に、上り(佐貫行き)は1日42本から41本にそれぞれ減便することとなった。
4. 結び
今回の2022年3月12日つくばエクスプレス及び関東鉄道ダイヤ改正では、利用者数の減少に伴い一番運転本数の多い平日朝ラッシュ時を中心に減便を図ることとなった。
今後つくばエクスプレスや関東鉄道でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。
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