オーストリアの首都の地下鉄・バスを運営するWiener linienは9月4日、プレスリリースにて9月2日にウィーン地下鉄(Uバーン)U1号線をReumannplatzよりOberlaaまで延伸したと公表した( U1: Neues Busnetz in Favoriten )。今回はこれについて見ていく。
1. 朝夕ラッシュ時に区間運転を実施
今回のダイヤ改正では、地下鉄U1号線を南側の終点だったReumannplatzからさらに南のOberlaaまでに4.6km延伸し、新駅を5駅開業させた。これによりU1号線は11年ぶりの延伸が成され、全長19.2km、全24駅となった。
U1号線の既存路線と同じ6両編成にて運転されるが、ダイヤについては昼間はU1号線全線で6分間隔(毎時10本)の運転を行うが、平日朝夕ラッシュ時は終点Oberlaaの2つ手前のAlaudagasseで約半数が折り返す。そのため終点2つ手前のAlaudagasseまでは3分45秒間隔(毎時16本)で運転されるが、終点のOberlaaまでは7分30秒間隔(毎時8本)となる。昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は北側の終点Leopoldauから南側の終点2つ手前のAlaudagasseまでは62.5%であるが、終点2つ手前のAlaudagasseから終点Oberlaaまでは125.0%となっており、ラッシュ時より昼間の運行本数の方が多くなっている。
地下鉄では世界的には昼間は全区間運転が主体となっており、ラッシュ時のみ輸送力に合わせて区間運転することは珍しくない。現在では大阪市交通局谷町線や上海地下鉄11号線などで実施されているが、どちらも都心部と郊外を結んでいる。ウィーン地下鉄も今回の延伸に伴い都心部から離れたエリアにも延伸することとなっため、ラッシュ時のみ区間運転を実施するっこととなったのであろう。
2. 結び
今回の2017年9月2日ウィーン地下鉄U1号線延伸に伴うダイヤ改正では、路線延伸に伴い区間運転列車を登場させるに至った。今後どのようなダイヤ改正を行うのか見守ってゆきたい。
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