山万は2021年6月7日、プレスリリースにて6月12日にユーカリが丘線にてダイヤ改正を行うと公表した( 6月12日 ダイヤ改正実施について )。今回はこれについて見ていく。
1. 豪勢な告知写真でアピールへ!
今回の2021年6月12日山万ダイヤ改正では、ユーカリが丘線でダイヤ改正を行う。
山万ユーカリが丘線は京成電鉄ユーカリが丘から出る新交通システムなのだが、ほぼニュータウンの中しか走らないため広島のスカイレールサービス並みに影がうすい。このためこれまで京成電鉄と同日にダイヤ改正を実施することが多かったのだが、今回は山万の単独実施となっている。またあまりにも影がうすいせいか鉄道ファン鉄道ニュースに至っては1983年に撮影したアナログ写真を引き伸ばす始末である。
にも関らず山万は上記の写真のような豪勢なTwitter告知を仕掛けてきたのだ。
まあ闇夜に光る幻想的な車両を捉えた車両を撮影したものを使うということは、さぞいいダイヤ改正なのだろう、ということで今回は2021年6月12日山万ダイヤ改正でどのようなダイヤ改正を実施するのか見ていく。
2. 初電繰り下げと終電繰り上げ実施へ
今回の2021年6月12日山万ダイヤ改正では、ユーカリが丘線で初電繰り下げと終電繰り上げを行う。
まずは初電繰り下げ。京成電鉄では2021年3月13日にダイヤ改正を行いユーカリが丘から上野に向かう初電をユーカリが丘4時50分発から4時54分発に4分繰り下げた。この京成の初電に山万ユーカリが丘線の初電から連絡できたが、山万ユーカリが丘線で初電を繰り下げなかったためユーカリが丘での乗り換え時間が5分から9分に延びただけだった。
そこで今回のダイヤ改正で山万ユーカリが丘線でも初電を4分繰り下げることにより、これまで同様5分乗り換えで京成の初電に連絡できるようにした。そう考えると今回の初電繰り上げは接続改善になるはずだ。
また今回のダイヤ改正では終電も繰り上げる。今回はユーカリが丘24時22分発の終電を廃止し、ユーカリが丘24時03分発を24時07分発に4分繰り下げ新しい終電とする。
ただユーカリが丘24時03分発の電車でも西馬込22時39分発通勤特急成田行き(ユーカリが丘24時00分着)からは何とか乗り継げたはずだし(この京成の通勤特急自体がダイヤ改正前からほぼ同時刻で存在している)、その後の普通宗吾参道行きから連絡はでき鵜ようになるが、京成津田沼で通勤特急に抜かれているのでほぼ乗り継ぎ需要はないに等しい。まあ次のユーカリが丘線までに到着する京成の電車がないので(2021年3月13日ダイヤ改正前までは西馬込22時59分発快特成田行きが通勤特急だったためユーカリが丘に停車することでユーカリが丘線終電に接続できていた)接続の改善になってはいるのだろうが。
3. 平日夜間に減便実施へ
今回の2021年6月12日山万ダイヤ改正では、ユーカリが丘線で平日夜間に減便する。
今回減便するのは21時台で、8分30秒間隔から20分間隔に大減便し、輸送力を57.5%低下することとなる。ここまで大きく減るのは減便の際に2運用から1運用に減るため細かな調節ができないためである。これにより3本減便することとなった。
おいおい、豪勢な告知写真を使っておいて接続改善とはいえ運転時間帯は減るは平日夜間に減便するは経費節減だらけではないか。せっかくなら別の時間帯でもいいから増発でも組もうとは思わなかったのかい…
4. 結び
今回の2021年6月12日山万ダイヤ改正では、初電繰り下げと平日の終電繰り上げにより運転時間帯を縮小することとなった。
今後山万ユーカリが丘線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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