沖縄都市モノレールは2023年6月20日、プレスリリースにて8月10日より3両編成を運転開始すると公表した( 3両編成車両の運行開始について )。また沖縄都市モノレールは2023年7月3日、プレスリリースにて8月13日にダイヤ改正を実施すると公表した( 3両編成車両の運行開始について )。今回はこれらについて見ていく。
1. 開業20周年で3両編成運転開始へ!
今回の2023年8月10日沖縄都市モノレールゆいレール運用変更では、2021年2月22日沖縄都市モノレールダイヤ改正以来約2年5か月半ぶりにダイヤ改正を実施する。
今回の運用変更では開業20周年記念日より3両編成の運転を開始する。2003年8月10日の開業から2023年7月までの20年間沖縄都市モノレールゆいレールは全列車2両編成だったが、今回の運用変更より3両編成を運転開始することとなった。
沖縄都市モノレールゆいレールでは、3両編成を4本新製するほか、中間車5両を製造して既存の2両編成に入れ込む。このため、中間車挿入工事に一時的に運用を離脱しなくてはならない2両編成が発生する。
今回投入する3両編成2本は全両新製車両だが、これで2両編成2本の運用を一時的に追い出して中間車挿入工事を行うのだろう。
ただ2022年時点でゆいレールには2両編成21本あることから、全編成を2両から3両に増結するわけではなく、一連の3両編成新製投入および中間車挿入を行っても3両編成9本、2両編成16本と2両編成の方が多い。このため今回の2両から3両への増車はあくまで平日朝夕の輸送目的で、那覇空港多客対応目的は二の次だろう。
このため3両編成を投入するのはおそらく平日朝のてだこ浦西始発の那覇空港行きに運用し、首里始発の2両編成と交互運転にするのだろう。
なお沖縄都市モノレールゆいレールは建設当初から各駅を3両対応に拡張できるようにしていたため今回のような3両増車ができているが、4両編成化は行う予定はない。また沖縄県では日本国による沖縄鉄軌道構想もあるため、その進捗により残りの車両の3両化を図るか判断が分かれそうだ。
2. 早朝に増発で初電繰り上げへ!
また今回の2023年8月13日沖縄都市モノレールゆいレールダイヤ改正では、早朝に増発し初電を繰り上げる。
2023年7月現在那覇空港行き初電はてだこ浦西5時39分発那覇空港行きだが、この前にてだこ浦西5時20分発那覇空港行きを増発する。これにより初電が19分繰り上がることとなった。
3. 平日夜間に増発へ!
また今回の2023年8月13日沖縄都市モノレールゆいレールダイヤ改正では、3両編成運転開始に合わせダイヤ改正を行う。
プレスリリースには「主に平日ダイヤの輸送力を見直します」と記載しており、見直すとは一般的に減便を指すことが多い。また今回のダイヤ改正は3両編成投入開始に合わせて行うものであり、3両編成は2両編成と比べ1本あたりの輸送力が50%も高いことから輸送力調整のため減便してもおかしくはない。
そこで実際にどこで減便しているのか駅時刻表を確認したところ、減便は一切なくむしろ増発しているのである。
今回増発するのは平日夜間の20時台2往復と21時台1往復の合計3往復となっている。これにより平日20時30分ごろから21時台は約12分間隔(毎時5本)から約10分間隔(毎時6本)に増発している。
なお平日朝には運転時刻の変更はないことから、1運用が2両編成から3両編成に増車した分輸送力を増強することとなった。
3. 結び
今回の2023年8月13日沖縄都市モノレールゆいレールダイヤ改正では、開業20周年に合わせ3両編成を運転開始することとした。
今後も車両増強を行う沖縄都市モノレールゆいレールでどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。
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